中学校でデッサン授業スタート
こんにちは。
おち夢中人プロジェクトサポーターのイノウエです!
越知中学校で新たにデッサンの授業が始まりました。
これから全学年が各6時限を使い、各々の作品づくりを進めていきます。
今回、記念すべき第一回目の授業に参加してきましたので、その様子をレポートします。
人と人、まちと人との繋がりをつくるデッサン授業
夢中人プロジェクトのコンセプトにある、「人と人、まちと人との繋がりづくり」。
現在、越知中学校には美術専門の先生がおらず、子どもたちは専門的な指導が受け難い状況となっています。
これは越知町に限った話ではなく、高知県内公立中学校のおよそ7割で発生(2021年度時点)している状況。
今回のデッサン授業は、そんな問題を解決することで、子どもたちの深い学びやワクワク感を生み出すことを目的としています。
そして、子どもたちが描いた作品は、町内のさまざまな場所に飾られる予定となっています。
「まちの先生」が教える授業
デッサンの指導をするのは、町内でデッサン教室を開く竹山美紀さん。
東京芸大出身で、2年9ヶ月前に越知町に移住。現在は和紙作家さんとしても活躍されています。
竹山さんによる自己紹介、授業の趣旨説明の後、デッサンのモチーフになる横倉山の植物や、使う道具の説明が行われました。
初回ということもあって緊張感漂う教室。静かに話を聞く生徒たちに見つめられながら、少し顔を赤らめ話す竹山さん。
後で話を聞くと、ふだんは1対1の指導が多く、今回のようにたくさんの人に話すのは初めてで、とても緊張したとのこと。
2限目からは少し慣れたのか、「すごく真剣に聞いてくれて嬉しい。クラスによってちょっと雰囲気が違うかも」と、笑顔を見せていました。
初回のテーマは「モデル決め」
子どもたちが手にしているのは、『横倉山植物図鑑 横倉山の自然見てある記』。横倉山に生息している植物を見やすくまとめたポケットサイズの本です。
「可愛いな、描いてみたいなと思うものを選びましょう!」と、竹山さんがモチーフになる植物を選ぶときの注意点や対策、構図などをアドバイス。
普段の授業とは違い、席を立って友だちに相談する生徒など、少しずつ教室の空気も和やかになり、生徒たちとの会話も弾んでいました。
今回、人と人、まちと人との繋がりをつくるデッサン授業の始まりに立ち合うことができ、たくさんの小さな芽が出た畑を眺めている気分でした。
今後、私たちのまちにどんな景色が広がっていくのか。
みなさんも楽しみにしていてください。