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いつから自分は大人になったと錯覚していた?
滲み出す混濁の紋章 不遜なる狂気の器
湧き上がり・否定し・痺れ・瞬き 眠りを妨げる
爬行する鉄の王女 絶えず自壊する泥の人形
結合せよ 反発せよ 地に満ち己の無力を知れ
破道の九十 黒棺
厨二心は忘れてはならない
はい。みんな大好き黒棺の詠唱から入ったわけですけれども、
やっぱりBLEACHはオサレで厨二の男心をくすぐりますね。
久保帯人先生は天才や!!
流石にこの年になると、右目や右手が暴れることは無くなるが、
どうしても心は疼いてしまうものであります。
つい先日も、ちょっと琴線に触れてしまう事案があったのでここに書き記しておこうかと思った次第。
その名は「PUDO」
PUDOステーションをご存じだろうか。
Packcity Japanが運営する、オープン型宅配便ロッカーのことで、駅、スーパー、コンビニ、ドラッグストア、駐車場、公共施設などのあらゆる場所に設置している為、都合の良いタイミングで宅急便の「受け取る」「送る」を便利に利用できるものなのである。ちなみにPUDOとは頭文字を取った略称で、正式には
General
Unilateral
Neuro - link
Dispersive
Autonomic
Maneuver
Synthesis System 通称 GUNDAM。。。
間違えた。
Pick Up & Drop Off station 通称 PUDO。。。
と言う。
先日、不覚にも佐川急便の不在票をポストにぶち込まれた私は、いつも通り再配達を頼もうとしたのだが、タイミングが合わず、自宅指定だと確実に受け取れるのがかなり先になってしまう状況に陥っていた。なるべく早くブツが欲しかった私はそこでPUDOの存在に気が付いたのであった!
幸いにも仕事帰りによく寄るスーパーに設置されていたのでそこで荷物の回収をすることに。
回収方法はとても簡単で、送られてきたメールに記載されている暗唱番号を入力するか、QRコードをかざせばいい。そうすることでロッカーの一部が解錠され荷物が取り出せる。そしてこの時、事件は起きたのだ。
PUDOの利用自体初めてだった私はどんなもんかとドキドキしながら操作をしていた。予想では暗証番号を入力 or QRコードをかざしたら、「〇番の扉を開けてください」みたいになると思っていたのだが、違った。
実際にはスマホのQRコードをかざした瞬間、いや刹那。「ガチャ」と自動で扉が開いたのだ。その反応の速さに反して、スローモーションで私の首が動き、開いた扉を見つめる。
「マジか・・・。バイオハザードやん。」
ニヤリ。(邪悪な笑み)
バイオハザードにそんなシーンあったかというと微妙だが、その時脳裏によぎったのは、難解な謎解きを終えて、施錠された扉が開かれ、アイテムを手に入れる時のそれだった。購入したのはただのトレカだったが、その時の私には小包がコルトパイソンに見えた。
精神年齢ってどうやって上げるの?
さすがに幼少期よりは落ち着きはあると思うが、実のところ20代の頃と何も変わっている様子は無い。未だ大人になり切れていないという自覚はある。漫画、アニメ、特撮、トレカやゲームなどの趣味を変えれば少しは大人になるものかと考えるけれど、そうでもない気がする。第一、まだ手放したくないと内なるおちゃぷらす少年が叫んでいる。友達と遊びながら漫画のセリフを引用したり、これはあの時のあのシーン!とひとりほくそ笑んでいるのは楽しい。しばらくはまだ、中身は子ども、身体は大人の逆コナン君でいようか。いつしか「大人」に変われるその日がくるまで。日々の特訓に励むとしよう。
鏡に相対し、深呼吸。
瞳を閉じ、成りたい自分、変わりたい自分を強くイメージする。
心は激しく、しかし穏かに腰にベルトを装着する。
そしてポーズを決め叫ぶ。
「変身!」