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コメントへのお返事

投稿したコメントを頂いたので、こちらにお返事させていただきます。

まず、コメントありがとうございます。

驚きつつ、とてもうれしかったです。

<質問>

今年、芸術学美学専攻を受験しようと考えております大学4年生です。

情報が圧倒的に少ない中、大変参考になりました。
一つだけご相談させていただきたいのですが、差し支えなければお手隙で

構いませんのでお返事いただければと思います。
芸術学美学専攻は語学を問題にある語全てから、二科目選択することになっていて、その選択で迷っています。
私は大学で哲学を勉強してきましたので、ドイツ語の実力が辞書を使いながらなら、「まぁ、読める」と言った具合ですが、辞書を使って読むことしかしてきていないので、単語力に不安があります。こちらはやや投稿主様と似たような状況にあるかなと感じました。
英語は大学受験時自信のある科目ではあったのですが、3年のブランクがあり、昨年の過去問を参照したところとてもじゃないけど訳しきれませんでした。
スペイン語は準ネイティブですが、学術的な用語に不安があるくらいです。
今はとりあえず3ヶ国語勉強していますが、負担にならないように近いうちには絞ろうと思っています。
スペイン語、英語かドイツ語、スペイン語の二通りで迷っています。
やはり哲学領域ではドイツ語の方が重宝されますし、ドイツ語を入れておきたいような気もします。
しかし、スペイン語は自信があって使いたいので、問題の分量考えてもドイツ語、スペイン語が妥当かなとは考えていますが、選んだ語学の種類によって合否が関わってくることはありそうでしょうか?

<回答>

〇言語の選択方法

外国語の試験は人文学科内ではすべて一律で、

人文学科を受ける全員の中で上位5位以内に入っている必要があります。

したがって、基本的には、

自分の進む専修課程や研究分野にとって有利かどうかではなく、

人文学科を受ける全員の中で上位5人に入れるか否かで

言語を決める必要があるかと思います。


―選んだ語学の種類によって合否が関わってくるのか?

得点率という意味ではめちゃめちゃ関わってきます。

外国語科目の競争相手は人文学科の志願者全員

つまり、人文学科一律の戦いです。

人文学科の志願者を蹴散すための得点しやすい語学を選びましょう。

外国語の採点は

希望の専修課程の先生が自分の専修課程に合っているかどうかを判断するような採点ではなく、

淡々とポイントごとに点数が加算されていき、

合計点を元に上位から何人か選ばれているのだろうと思います。

(ちなみに、2014年は各専修課程からやたら合格者が多いのですが、

その年は英語が比較的易しかったので、点に差がつきづらかったのではと

勝手に想像しています)


マイナーな言語の組み合わせを選んだから不利になるということは全くないと思います。

むしろ、英語はドイツ語やフランス語に比べて

少しひねられた文章が多いのですが、

それは英語の受験者が多く、

他のマイナー言語で出しているようなレベルの問題では

点に差がつきづらいことから、

受験生を振り落とすために

何か所かひねった表現の入った問題文を選んでいるのだろうと思います。


言語の選び方については、

点を取りに行ける言語第一と書きましたが、

たとえ今はあまりできないなぁ…という言語でも、

自分で伸びしろや素質を感じていたり、

大学入学後にその言語を使って勉強をしていく気満々でやる気に満ち溢れているのであれば、

その言語を選んでもいいかもしれません。

私が質問者さんの状況だった場合、スペイン語・ドイツ語を選びます。

理由は下記に続きます。


〇各言語について

英語は年度によって、

単語の意味を取れても日本語として少し考えないと意味が取れない文も割と出るので、一筋縄に単語力さえあればとは言えません。

色んな英文記事に触れていないときつい気がします。

かつ、頭に入れておく必要のある単語の範囲は英語とドイツ語を比較すると圧倒的に英語の方が広くて高度です。

ドイツ語はあまり高度な学術的言い回しや単語は出てこず、

文としても単純なものが多いので、

noteでお伝えした点さえ押さえて単語力強化を行えば、

英語より簡単に高得点が狙えると思います。


ですが、逆にいうと、

単語の暗記ができないとドイツ語はきついです。

私は毎日単語帳をパラパラめくっていたのと、

トイレの壁にうろ覚えな単語をまとめて書いた紙を貼っていました。笑


スペイン語については全く分かりません。。

半ネイティブな言語をお持ちだなんて、ただただうらやましいです。


〇英語での共感 完全に蛇足

私も英語は過去問を解く時も入試で解いた時も、分量の多さにとても疲れましたし、

また、日本語でどう表現するか、意訳と逐語訳のはざまに立たされて、

解き終えた後の休憩時間も「あの訳でよかったんだろうか」と悩んでしまい、家に帰ってからもずっともやもや

体力、メンタルの消耗が激しかったです笑

質問者さんの昨年の過去問がしんどかったという意見も、完全に同意です。


〇東大に入学してみて 完全に蛇足2

入学後1か月経ち、既に東大に入ってよかったと感じているので、

学習意欲の高い質問者さんにも是非、来年から同じキャンパスで楽しく思いっきり学問する日が来てほしいと心の底から思っています。

入学後のイメージを膨らませてモチベーションを上げてくださったらいいなぁと思い、東大の何がどういいのか勝手にお伝えします^^;

合格後学士入学し、授業を受けてようやく1か月がたちましたが、

入学してみて、入学前に想像していたよりも何倍もよかったと感じています。

理由は下記3点です。

1.ディスカッションや発表をする機会が多く設けられている授業が多い

受け身ではなく能動的姿勢を求められる授業が多め

瞬時に頭を働かせて考えなければいけない質問を出されることも多いので、哲学を学んできた質問者さんには楽しいのではと思います

2.学生も授業中の質問やコメントを結構ラフに投げかける生徒がそこそこいて、そこからどんどん話が発展して面白い方向に進むこともしばしば

学習意欲やモチベーションの高い学生がどの授業にもそこそこいるので、彼らのおかげで先生に質問がしやすく、また、先生もそれを受け入れてくれる人が多いです

私の場合、出身校の有名私大では授業中に質問をすると一人浮いてしまうことが多く、空気を読みながらとか授業後に残って質問をしなければならなかったので、そんなことを気にせずに質問できるようになってとてもハッピーです

3.授業の進みは基本的にサクサクどんどんと進んでいくので、

1回の授業で得られることが多い

(学部とは思えない充実ぶり。

予習復習が大変だが、復習さえがんばればめちゃめちゃ自分のレベルが上がっていく)

知的好奇心旺盛な人には毎日興奮してしまうたまらない場所です。

また何か質問ありましたら是非お気軽に聞いてください。

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