歌詞の「ハマり」が良いということ
こんにちは
Tiktokがシャドバンされたっぽくて、
少しやる気が失せてるSaiです。
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今日はタイトル通り、歌詞のハマりについてです。
メロディーに乗せる言葉の「ハマり」ということです。
世の中にはあまりに多くのメロディーが今日まで生み出されてきましたが
みなさまは、曲を聞いていて歌詞に違和感を持ったことはありますか?
多分、ほとんどの方がないのかなと思います。
持論になりますが、それぞれのメロディーには
一番ハマりの良い「言葉」が存在します。
言葉というか、厳密には母音ですかね。
例えば、サザンオールスターズの「勝手にシンドバッド」という曲はご存知でしょうか。今何時?のやつです。
この「今何時」も立派な歌詞なわけです。
で、「今何時」を母音に変換すると「いああんい」になります。
文字数は五文字ですが、例えばここのメロディーに「ろくでなし」という歌詞をハメて歌ってみてください。
なんか変じゃないですか?しかもテンポが割と早い曲なので、言いにくいですよね。ただ、ろくでなしは母音だと「おうえあい」なので、
五文字目だけ「今何時」とあってるのでまだいい方です。
じゃあ今度は「エグザイル」で歌ってみてください。
なんか最悪じゃないですか?
(エグザイルさんごめんなさい)
このように、それぞれのメロディーにはハマるべくしてハマる「歌詞」があって
作詞する上でこれはとても大事なポイントになると思っています。
ただ、作る人と聞く人によって感覚も違いますし、
絶対的な正解が存在することではないのですが、
ベターはあるはずだと思っています。
これ、ハマってるのとハマってないのと何が違うかと言うと
「今何時」って歌詞だけ見るとユニークな感じがしますが、
曲できくと、ユニークでありつつかっこいいですよね。
「エグザイル」で替え歌みたいに歌ったとすると
多分ふざけた感じとか、おもしろおかしい感じがすると思うんですよね。
替え歌を面白いと感じるのって、単に言ってることが面白いだけではなくて
こういった事象が起きていることも関係しているんじゃないかな、と思っています。
YouTubeとかモノマネとかで見る有名な曲の替え歌でも、
言葉当たりが良いと(ハマりが良い)、面白い上になんか格好いい
っていう感じがすると思うんです。
機会があればそんな意識で何か動画見てみてください。
私もたくさん歌詞を書いてきましたが、
初めて曲を書き始めた時から、なんとなくこの感覚は持ち合わせていたような気がします。
もちろん後から「失敗したなー」と思うこともあったし、
言葉当たりが良いことが好きすぎて、そこを最重要視して歌詞を書いたことで、歌詞全体の意味がよくわからない曲もたくさんあります。
でも、歌詞を書くときは今でも言葉当たりはすごく意識します。
書き初めは本当に、母音だけでなんとなく進めていることもあるくらいです。
後からその母音にハマる言葉を当てて、歌詞の内容の整合性をとるという感じです。もちろん、違う順序で作る時もありますけどね。
ちなみに私は、詞先で曲を書いたことは今まで一度もありません。
※詞先・・・作曲より先に作詞をすること。
「言葉当たりって、自分の感覚ではよくわからない」という方は、
曲を聞いていて、歌詞に対して違和感を覚えた曲と
すごくしっくりくる歌詞だと思う曲を、ご自分なりに分析して比べてみてください。曲全体でなくても、気になった歌詞の部分だけで大丈夫です。
それから、「言葉当たりの感覚を育てたい!」と言う方は、
とにかくいろんな曲を聴くのがいいと思います。
で、ただ聴くのではなくて、メロディーと言葉に意識を向けて聴くようにしてください。
それ普通の聞き方じゃない?と思うかもしれないですが、
全然違います。普段皆さんそんな風に意識して曲を聞いてはいないはずですから。(全然悪いことじゃないんですけどね)
これ、育てるっていうか、まず歌詞の言葉当たりにおける「自分の感覚」を身につける必要があると思っています。
なので、特訓してください。
で、こう思う、どう思う、っていうのは自分の感覚でいいです。
自信を持って、ノートに書いたり携帯にメモするでもいいので、
言葉にして感想を綴った方がいいです。言語化することで、ちゃんと自分の感覚になっていくからです。
先ほど、曲を聞いていて歌詞に違和感を持ったことはありますか?
と書いたのですが、
音痴とか歌詞間違えた、とかいう違和感とは別です。
「なんかしっくりこないな」
というような感覚です。
違和感でなく、良い感覚を得た場合は、
「この歌詞何言ってるかよくわからないのになんかかっこいいな」
という感じです。
そろそろまとめますが
「メロディーに歌詞がハマってる」ってどういうことかと言うと、
「似合ってる」ってことだと思ってます。
そのメロディーに似合った言葉を選べてる、ということです。
愛してるってことを伝えたい曲でも
愛してるって言葉が使えない場合があるということです。
意味は合ってるんだけど、その曲、そのメロディーには似合わないからです。
ただ、少しダサいというか、一生懸命さとか(なんて言えばいいかな
むしろあまり格好つけたくないときは、あえて「愛してる」という言葉を使って、泥臭さみたいな印象をつけるのはアリだと思います。
ただ、やっぱり芸事ですし、作品を格好良くしたいと思うことも普通なことで
そういう時は、「愛してる」って言葉を使わずに
でも曲を聞いたら「愛してる」が伝えられる歌詞を選べたらいいと思います。
あとは歌詞の当て方とかで、
サビ頭とか印象的な音には、「が」とか「だ」とか
母音が「あ」の濁点がつく言葉がいいとかもあるっぽいのですが
私はそこまで気にしてないのであまり語れないです。
以上です。
今日もありがとうございます!
Sai