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うさぎを看取る 〜酸素室のレンタル〜

病院で、余命数日と告げられてから丸2日が経った。

昨日は休みが取れたものの、4月に異動したばかりで今日は出勤することにした。
1分1秒が不安で、通勤電車の中でこのノートを書いている。
帰ったら息を引き取っているかもしれない。

酸素室のレンタルについて

昨日、一日中インターネットで「うさぎ 緩和ケア」や「末期がん ターミナルケア」などと検索し、目に留まった酸素室。
早速、酸素室のレンタルを紹介している近隣の病院に電話をかけた。

一昨日病院に連れて行ってから、少しでも抱っこに近い仕草を察知すると、全力で拒否するようになったあびーちゃん。
本人をもう一度病院に連れて行くという選択肢は、その時点で私の中にはなかったので、インターネットで調べた情報と、病院からの情報でレンタルすることを決めた。

この判断が正しいのかどうかは分からない。
それでも、呼吸が少しでも楽になれば、最期のときを少しでも穏やかに出来ればと、藁にも縋る思いでレンタル会社に電話をかけた。

酸素室のレンタル会社は思っていた以上にたくさんあったが、電話をかけた病院が紹介していて、ノートに利用者の記事が載っていた、テルコムという会社を選んだ。

運の良いことに、私の住んでいる都道府県にテルコムの特約店がオープンしたのはつい2週間前のことで、そのおかげもあってか、担当者の方にはとても迅速に対応していただいた。

担当者の方は、電話口から私が急いでいることを察してくださり、すぐに自宅まで持ってきてくださった。本当に感謝しかなく、涙が出そうになった。

テルコムのプランには、酸素濃縮器のみのレンタルと、ケージもセットのプランがある。
出来るだけあびーちゃんの環境を変えたくなかったことと、ビニール袋等でも対応可能とのことだったので、酸素濃縮器のみをレンタルすることにした。

正直、あびーちゃんを酸素室に入れてみて、苦しそうな様子が変わらなければ、借りてはみたものの使わないことも想定していた。
家族にも一切相談せず、独断だったので、もしかしたら、余計にあびーちゃんを苦しませるかもしれないと不安に思っていた。

結果として、酸素室のレンタルは正解だったと思う。
時折見られた、上を向く仕草(苦しいときに気管を垂直にするための仕草らしい)が減ったのと、表情が少し穏やかになったように感じる。
都合の良い見方かもしれないけれど、少しでも苦しみが軽減されることを願う。


サイズはランドセル2つ分くらい
音はそんなにうるさくない
隣室に設置した。


試行錯誤の末、家にあった防災用窓ガラスフィルムでケージを囲った。


⭐︎酸素ハウスのテルコム
https://www.terucom.co.jp
レンタル料金が明確で良い。
営業の方の対応もとても良かった。

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