AIの芸術は、本当に悪なのか?
みなさんこんにちは。いちのすけです。
突然ですが、みなさんは生成AIを使ったことがありますか?筆者は普段から多用していて、その利便性の高さを肌で感じています。
我々現代人にとって、生成AIの発展はもう他人事ではありません。多くの人が生成AIを、いつでもどこでも使うことができます。
さらに最近では「AI PC」という、生成AIなどに特化したPCも販売されていることもあり、AIが社会により多くの影響を与えていくのだろうと、筆者は常日頃考えています。
そこで、今日はそんなホットな話題である「AI」と「芸術」について、語り尽くそうと思いますので、途中途中飛ばしながらでも読んでいただければ幸いです。
それでは本題へ移りましょう。
「AIイラスト」が嫌われている理由
最近は「# AIイラスト」というハッシュタグが付けられたイラストを、SNSなどで頻繁に見かけると思います。
あれはご存知の通り、イラスト生成をするAIが生み出したイラスト(加筆修正を含む)なのですが、みなさんはどのように捉えていますか?
私の予想ですが、大半の人はAIのイラストに対してよくない印象を持っているのではないかと考えます。理由としては次の3つ。
1つ目:「無許可学習」
AIイラストが流行り出した時、まだそのテクノロジーについてみんなが理解できていなかった段階で、人のイラストを無許可で生成AIに学習させている人がいました。
今では、イラストレーターのプロフィール等に「AI学習禁止」という文言がつけられているのもあってか、そのような問題はそこまで見かけませんが…(学習させる必要がないくらいデータが潤沢になったのもありそう?)
生成AIの出始めという大事なタイミングで問題が発生したこともあり、初期の生成AIに対するイメージは、今以上にどん底だった記憶がありましたね。
2つ目:「クリエイターの脅威になりうる可能性」
前述の通り、生成AIの無許可学習問題は多くのイラストレーターにとって、非常に好ましくない問題でした。何より、自分の作品を未知のテクノロジーに使われてますし。
あともう一つ、生成AIはイラストレーターにとってビジネス面での脅威になっているという理由もあります。
もちろん、イラストレーターの描くイラストは素晴らしいですが、生成AIは高速に必要十分なイラストを「出力」してくれます。本当に、圧倒的な速さで。
なので、例えば会社のスライド用に、それっぽいイラストを挿入したいということであれば、AIに任せた方が高速かつ安価に済ませることができるわけです。(それくらいなら「いらすとや」とかを使うかもしれないけど…)
芸術の大量生産
ここまでご覧いただいた読者の皆さんは、AIに対してどう感じましたか?
ここで、筆者の意見について述べますが、筆者はAIの芸術に「賛成」しています。生成AIの芸術が、今後も発展することを望んでいます。
もちろん、この意見をよく思わない人もいるでしょうし、むしろ反対意見の方が多いかと思います。
事実、生成AIに職を取られたイラストレーターもいますし、私も人間ですので「可哀想だ…」と思う時はあります。しかし、それとこれとは話が別。
生成AIはここ数年を代表する技術革新の一角であり、現代人にとっても大きな進歩です。間違いなく、生活を豊かにする圧倒的な力を持っています。
私は、生成AIを「芸術の大量生産」が可能になった技術と考えています。「そんなの芸術じゃない!」という声が聞こえてきそうですが…では、そもそも芸術って何なのでしょうか?
芸術の意義
皆さんは、本当の意味での「芸術」を何だと考えますか?美術館にある絵画や彫刻?名作と語り継がれる文学作品?はたまた「爆発」?その人その人で色々あると思います。
芸術の意義は、その時代や場所で大きく変化していきますが、根本の部分に「鑑賞的価値」があります。要するに、見る価値・聴く価値が芸術的価値と同義であるということ。
もちろん、AIの描いた絵を見て「機械が描いたなんてすごい!」と思うのか、「機械の描いた絵なんて面白くない!」と思うのかは個人の自由ですが、その時点で既に、AIの描いた絵というのは鑑賞的価値=芸術的価値があると言えます。
本当に芸術的価値のないものは、人々の関心、人々が鑑賞することすらありません。鑑賞的価値を少しでも有しているのならば、それは芸術と言って差し支えないと私は考えます。
まとめ
なぜ、芸術家でも人工知能研究者でもない私が、こんなことを語っているのか、最後に少しお話しして終わりにしようと思います。
私はTusqという名義で音楽活動をしているのですが、ガイドラインにて私が制作した楽曲のAI学習を許可しています(もちろん、商用利用する場合はご連絡を…)
理由としては、私の作った作品がAI技術の進歩に繋がるなら、是非貢献したいという考えから来ているのですが、あまりこれを理解してくれる同業者がいないのが現実です。
前述にありますが、確かに生成AIにも悪い部分はあります。しかし、あまりにも偏見が強すぎると最近のXに投稿された様々な意見を見て感じました。
もっとフラットに生成AIを見れる人が増えるといいなぁというぼやきを残して、このお話は以上です。最後までご覧いただき、ありがとうございました。