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【企画に参加してみての感想】いまさら聞けない「歴史認識」。日本はどうして歴史でもめるの?世界と比べてみよう

こんにちは~!
福岡ピースボートセンターボランティアスタッフをしているサニーです!

今回は「教えて!野平さん シリーズ」の第3回目である“歴史認識”の企画に参加しました。
どうして日本は歴史でもめるの?世界と比べてみよう」というトピックでお話を聞きました!

早速ですが今回の企画では、日本免責論について日本の謝罪の問題点を3つに分けて見ていきました!
難しい言葉もあったのですが私なりにまとめていきたいと思います。

1.「責任の主体が不明確で具体性の乏しい謝罪」
2.「謝罪を否定する公人の発言」
3.「加害の事実について、歴史教科書の記述など次世代への記憶の継承が不十分」

上記の問題に対し、それぞれ各国の事例をもとに考察していきました。

1.「責任の主体が不明確で具体性の乏しい謝罪」

まず、「責任の主体が不明確で具体性の乏しい謝罪」について考えていくうえで最初にある言葉が紹介されました。

1985年ドイツのワイツゼッカー大統領が演説で
「過去に目を閉ざす者は現在にも盲目である」と述べました。
ワイツゼッカー大統領は、ユダヤ人、障がい者、ロマ、同性愛者、レジスタンスの闘士など具体的な対象の人々に謝罪を行いました。

一方で、日本政府は問題が問われたらその都度焦って謝罪をしているように見受けられ、その場しのぎの謝罪であると感じる人も少なくないのではないでしょうか。

また、「ドイツはホロコーストついてしか謝罪していないのでは?」という意見を持つ人もいるかもしれません。
ナチス政権下で強制労働を強いられた被害者に賠償を行っており、166万人の被害者に約7,400億円を支払い2007年に完了しています。
加えて、強制労働にかかわっていない企業も財団に寄付をしているそうです。

さらに、責任の所在の明確化・責任者の処罰という側面で見てみると、日本の場合は東京裁判での判決について「戦勝国が敗戦国をさばいた不公平な裁判であり、またA級戦犯(平和に対する罪)に至っては事後法(後に出来た法律で、それ以前の行為を遡って裁いてはならない)である」という意見が今もあります。

しかしながら、ドイツはニュルンベルグ裁判を批判するのではなく、ドイツ人自らの手で戦犯を時効なしで裁きました。現在も10万人の被害者を訴追手し、6,500万人に有罪判決を下しました。

他にもアメリカやフランスなどが責任を認め謝罪した事例が紹介されました。

「日本は敗戦国だから批判されるのであって、勝戦国は反省していないのではないか?」「裁くことは日本の文化になじまない」という意見もあります。
南アフリカの加害者が自らの加害行為を認め、反省し、被害者に謝罪をすれば、許された「真実と和解委員会」の事例を紹介し、過去清算のやり方は色々あって、何もやらない理由にはならず、日本は言い訳をするのではなく、まずは自らの非を認め、過去を清算すべきという見方もあります。

2.「謝罪を否定する公人の発言」

公人の行為や発言が問題視されることが度々あります。

例えば、安倍晋三前首相が“731“と書かれた機体に乗っている写真をめぐって様々な批判が飛び交いました。”731”という数字は、かつて日本が中国の人を人体実験し生物化学兵器を作っていた部隊に使用されていた数字です。中国の人からすると731部隊を思い出した人も多いことでしょう。

また、首相・閣僚の靖国神社参拝も問題視されました。
東京裁判でA級戦犯が裁かれましたが、その戦犯たちが英霊(天皇のために戦死した人々)としてこの靖国神社に祭られています。そこを国のトップが参拝するということは過去に犯した罪を反省していないのではないか、と考えられます。
さらに、戦後、憲法で政教分離が定められましたが、靖国神社は宗教法人であり政教分離がなされていないこともわかります。

他にも援護法や、日本の植民地となっていた韓国や台湾の方を靖国神社に合祀している問題などについてもいまだに責任が問われています。

「慰安婦」の少女像は「反日のためにつくられたもの」と思っている人もいるかもしれません。しかし、少女像は勇気をもって「慰安婦」被害者としてカミングアウトし、その後、運動の先頭に立って活動した女性を讃えるためにつくられたました。

少女像の作者は韓国にある「ベトナム・ピエタ像」も制作しています。これは、韓国軍によって虐殺されたベトナム人のことを忘れてはいけない、という思いから作られたものです。
このように、作者は批判するためではなく、過去の凄惨な出来事と向き合わないといけないというメッセージを込めていると考えられます。

反ナチスというのと反ドイツというのでは、意味合いが全く違います。ホロコーストをはじめとした被害者への謝罪・賠償によって過去清算をしたドイツはナチス批判とドイツ批判を同義とはしません。
反日というのは、反日本(日本が嫌い)ではなく、反日本帝国主義(他国を植民地にし、侵略した大日本帝国時代の日本の責任を問い、反省を促す)である。反日を反日本と受け止める日本の人が多いのは、日本は過去の清算を出来ていないため、過去の侵略国家から決別して、新たな平和国家に変わりきれていないから」と野平さんは仰っていました。

3.「加害の事実について、歴史教科書の記述など次世代への記憶の継承が不十分」

未来の世代に加害の事実を伝えるために、ドイツではゲオルク・エッカート国際教科書研究所が1970年代から被害国であるポーランドと双方の歴史家との対話を通じて、相手国の意見を取り入れた歴史教科書を作成しています。

実際に、ポーランド側から「ドイツがポーランドに行った加害行為については多く記載されているが、ポーランドが行ったレジスタンスについては書かれていない」という指摘を受け、その内容を取り入れています。

そのような国がある中で、日本は自らが行った加害行為さえもしっかりと記述していません。日本も被害だけでなく加害行為も記載し他のアジアの人々と歴史認識を最低限共有すべきだと思います。

最後に

ピースボートの船には、様々なルーツを持つ人が乗っています。これらの歴史認識を深めることはとても重要です。

私自身、歴史に詳しくない上に視聴中知らない単語が出てきてすぐに理解できないこともありましたが、この企画を受けてグローバル化する世の中で、過去を知らなければ、知らず知らずのうちに相手に不快な思いをさせてしまうかもしれないのだと知りました。

今回の企画では重要な歴史認識を知るきっかけになり、もっと世界の歴史を学ばなければならないと感じました。

船に乗るまであと1年、今後も色んな企画に参加して日本や世界のことを学んでいきたいと思います!

ボランティアスタッフ サニー

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サニーさん、感想を寄せてくださりありがとうございました!

企画では、スライドを使いながら歴史認識について分かりやすく説明しています。紹介している事例を見て、相対的に考えてほしいと思います。
気になる方はぜひ30日間無料期間を使ってのぞいてみてください!
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