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「反省的判断力」とは何か?
「反省的判断力」とは何か?
カントの『判断力批判』には、「反省的判断力」という大切な考えがあります。これは、人が人生の難題にぶつかり、答えを探しながら試行錯誤を繰り返し、ときには失敗しながらも学び、前へ進もうとする力のことです。
たとえば、NHKの大河ドラマ『鎌倉殿の13人』では、小栗旬さん演じる主人公が物語を引っ張っていきました。源頼朝も、一度は追い詰められた状況から這い上がりましたが、その背景には、北条氏という一族の並々ならぬ努力と復興の物語がありました。このように、逆境を乗り越えて成長する姿が、ドラマの大きな魅力となっています。詳しい話はまたの機会にお伝えしたいと思います。
こうした「何度も失敗しながらも立ち上がる物語」は、多くの人に勇気や希望を与えてくれます。たとえば、『西遊記』の孫悟空は、宇宙の果てまで行こうとしましたが、お釈迦様には敵いませんでした。しかし、その経験を通して、新たな目標を見つけ、天竺へ経典を取りに行く旅を始めます。
この「反省し、学び、成長する力」は、私たちにとってとても大切なものです。もしかすると、これは宇宙が私たちに与えてくれた最大の贈り物なのかもしれません。そして、それは地球で生きる私たちにも必要な力なのです。
yatcha john s. 「Beyond the Limit」
(写真は海浜公園の砂丘ガーデン内)