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【北欧視察】北欧視察報告会を終えて
日本に帰ってきてから、報告会をリアルとオンラインで開催させていただきました。特にオンラインの方はディスカッショングループ「TAKIBI」さんとのコラボで、報告だけでなく、参加者全員で考える場をつくることができ、大変有意義なものでした。
今回は、この全4回の報告会を終えての私の感想を綴っていこうと思います。
渡欧中、私の学びの様子はFacebookで発信していて、多くの方がコメントで自身の考えを共有してくださいました。
Facebookのコミュニティは年齢層が高い傾向があります。ですから多くの方は北欧に比べ、日本の「保守的であるがゆえに技術的な進化、価値観の多様化についていけない」事に問題を感じながらも、「自分もできていない」とおっしゃいます。
ただ皆さん、政治に対する問題を指摘しながらも「まずは自分から変わろう、新しい価値観を知り、受け入れよう」という気持ちは強く、高度成長期に発揮した、日本人ならではの一致団結するチカラは健在だなと感じさせられました。
一方、若い世代の方は、社会がシュリンクしていく事、貧しくなっていく事を半ばあきらめにも似た気持ちで受け入れているような感があります。
これは、若い世代が頼りないという訳ではないと思います。
「頑張ったら報われた」バブル期を経験した世代と違い、「頑張っても報われない」がデフォルトで育っているので、問題をどうこうしようと頑張ること自体に意味が見いだせないのです。
現在、日本で起こっている社会問題の多くは「人口構造の変化」と「経済政策の失敗」によるものです。問題の原因が大きすぎて、人生経験の浅い若い世代に立ち向かえというのは酷な話でしょう。
ただ「楽しく、幸せに生きたい」気持ちはどの世代でも共通です。
北欧の、合理的な社会システムにしろ、他者に寛容な国民性にしろ、積極的な科学技術革新にしろ、それが「楽しく、幸せ」な生き方を実現できるツールであったり、考え方であったりするならば、それは受け入れられていくはずです。
今回の視察留学のために、私自身、北欧以外の事例についても多くを学びました。
世界を知ったうえで、まずは自分の手の届く範囲で、自分の能力でできることを、一つ一つ諦めずに取り組むこと。
これが、北欧から帰ってきた今、私自身ができる、私自身のゴールに近づくための一番の方法かなと思っています。