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【リハビリDX】まずは仲間づくり

前回、リハビリDXに取り掛かることを決め、どんなソフトウェアサービスを利用したいのかも目星を付けました。

ここからサービスを導入してもらうべく、上層部に提案するわけですが、こういったことは一人で動いても上手くいったためしがありません。

そこでまずは「現場にはDXを望む声が多くあり、みな協力的でDXに対する意欲がある」という雰囲気を醸し出さなければと考えました。

私のような医療技術職は基本的に職人集団ですから「組織における根回しの重要性」についてイマイチ分かっていません。

私自身も不安な部分だったので、まずはFacebookで人生の先輩方に訪ねてみることにしました。今の50~60代は昭和の組織社会を生きてきたので、こういったノウハウに長けているだろうと考えたのです。

彼らから教わったことはだいたいこの6つ

①影響力のある人物を味方につける
②目標・ゴールを明確にする
③情報提供と合意形成
④感情に訴える
⑤時間をかけて丁寧に
⑥共同体意識と成功体験

幸い、最初に「これを自動化できたら良いのに…」とぼやいてくれたのが副主任だったので、この人と、たまたまその場にいたシゴデキでインフルエンスのある後輩PTさんに仲間になってもらうことができました。

まずはシゴデキPTさんに、現場の意見を拾ってもらいます。現場に対してはあくまでも「みんなの仕事が楽になるようにDXを行う」という事を理解して協力してもらわなければいけません。

このシゴデキPTさんの能力はすさまじく、話ができそうなスタッフに次々と声をかけ、現場の「お困り」を拾ってくれました。

私の役割は、その一つ一つの「お困り」に対して、「このDX手法を使えば解決するよ」と提示することです。

そして提案書に、その「お困り解決法」と「それによってどの程度のコスト削減効果・利益率向上効果があるか」を落とし込んでいきます。

上層部・経営者に話をするときは、この「コストカット効果」「利益率向上効果」の2軸で話をしていかなければなりません。

「現場は困ってます!」「サービスの質を向上させたいです!」だけでは現場の努力不足とみなされてしまう可能性が高いからです。

そして現場にもそれを伝え、「DXで業務量が削減できたら、新たにこの収益につながる活動を行えます」と約束してもらいます。

具体的には「1日1名分の患者対応枠を増やせます」とか「人員1名分を削減できます」とかです。

こうして、関わる仲間を増やしながら「どうやって実現させるか」のプロセスを丁寧に踏んでいきました。

次回は、いよいよ上層部を動かすことにトライします。

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