音楽を楽しむ公式「A=B+C」
この公式を知っていると、楽器を弾くうえで誰もがぶち当たる「上達できなくてつまらない」「マンネリ」「お客さんのノリが悪い」などのカベを乗り越える助けになります。
音楽などの芸術を楽しむ公式は
👉A=B+C
Aはアート(芸術)
Bはバランス
Cはコントラスト(相違)
です。
B(バランス)を崩さないように、C(コントラスト=相違)を付ける
例えば全く同じメロディが2回出てくる場合、装飾音などでできる限りの強い違いを付け、Cの値を上げます。
するとA(アート=芸術)の値も上がり、
音楽がもっと楽しくなります
良い例として、有名なギタリストTommy Emmanuelの「Windy & Warm」や「Classical gas」という曲を聴くと、曲の至る所、あの手この手で「相違」や「意外性」を見せ付けてきます。聞き手を全く飽きさせません。弾いている本人も楽しそうです。まるで
「今日はどう変えて遊んでやろうか」
という感じです。本当に楽しい音楽です。
ただあまりに突飛な変化をつけすぎると B(バランス)が悪くなり逆効果です。自分が弾く曲や、聞いてくれるお客さんに合ったコントラストを加えなければなりません。
・コントラスト(相違)をつける方法は?
お客さんは「楽譜通り」の曲が演奏されると思っています。
そこを裏切ります(⚠重要)
お客さんは「期待」がうまい具合に裏切られたとき、あなたの音楽に引き込まれます。
そしてそれができると自分も楽しくなります。
「お客さんの期待の上を行く」というと超速弾きなど難しい方法が思い浮かびますが、楽器初心者でも使いやすい手頃な方法も沢山あります。ここでは簡単な方法を4つ紹介します。
① 装飾音を入れる
各所各所で、弾くべき音の「半音上」や「半音下」の音を一瞬足します。
例えば「ファソラ」というメロディがあったら「ファソ(ソ#)ラ」と、間に一瞬の「ソ#」を足すだけでずいぶんかっこよくなります。
(オカリナの装飾音についてはこちらをご覧ください
「カントリーロード超絶アレンジ編!プロがよくやる装飾音を、ていねいに解説してみた!」👉 https://youtu.be/200n3IWfDDo )
② メロディを変える
メロディは実際「伴奏のコードに合う音」なら何でも良いのですが、
「コードってなんじゃ」 (((( ; ´3`;))))ガクガクブルブル
という方のためにとても便利な方法が「入れ替え法」です。
例えば「ソミレ」というメロディがあったとしたら、「ミソレ」と吹いてみます。「ソミド」なら「ミソド」という具合です。このように前後の音を入れ替えても、伴奏には大抵よく合います。
③ 音量を変える
これは「エコー」と呼ばれる技術です。2回同じメロディが出てくる場合、1回目は大きく、2回目は小さく(やまびこのように)弾きます。するととても良いコントラストになります。
(オカリナの場合、マイクに近づくor遠ざかることで「エコー」を表現できます)
④ リズムを変える
以下の2つの方法を使うと効果的です。
「食って入る」→楽譜上で音を弾き始めるべき瞬間よりも、わざと少し早く弾き始める
「ためて入る」→楽譜上で音を弾き始めるべき瞬間よりも、わざと少し遅れて弾き始める
ぜひこれらの方法をお試しください。
たとえクラシックのように楽譜通りに弾かなければならない音楽だとしても、変化をつけることは非常に大事です。例えば有名なバイオリン曲「愛の悲しみ」を例にとっても、アイザック・スターンが弾くのとイツァーク・パールマンが弾くのでは非常に大きな違いがあります。演奏家ごとにテンポの変え方、強弱の付け方、間の取り方などに大きな個性が出るからです。
まとめ
・音楽を楽しむ公式は「A=B+C」
B(バランス)を崩さないように C(コントラスト=相違)をたくさん付けると A(芸術)が楽しくなる。
・C(コントラスト=相違)を入れる為、「お客さんの期待を上手く裏切る」方法を探る
・C(コントラスト=相違)を付ける簡単な方法は4つ
① 装飾音を入れる
② メロディを変える
③ 音量を変える
④ リズムを変える
皆さんの音楽ライフが楽しいものでありますように。
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オカリナ講師のジャスティン
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