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試合をしたスウェーデン、プレーをした日本。


女子サッカーワールドカップ。

スウェーデンに負けましたね。

いろいろと思うことが多い。


おそらく日本人は試合全体を

マネジメントする視点に対して

あまり意識が高くないのかなと。


それは試合をする選手や監督も

あるんでしょうけれど、高くない。

そして試合を伝える側もそうだなと

その印象が強く残った。


メディア側でいうとまずNHKの

クオリティなので仕方ないが

淡々とした静かな雰囲気で抑揚ない。

テンションはこっちも上がらない。


ちゃんと放送してるつもりだろうが

人選も間違えたな、丸山入れたなら

アナウンサーもアレではまるでダメ。

丸山の個性も殺してしまっている。


盛り上げもせず試合を放送した感が

まるでなかったのも久々にみたよ。

女子だから解説も女子OGだとしても

実況がパンチないやつはダメだ。


終わってから口だけの感じで

悔しいですね、よくやりました的な

ねぎらいコメントで締める程度では。


最初からもっとガッと上げてけ。

それは試合の選手も同じだったが。


なんの見せ場もなく淡々と語り

丸山で笑いをまじえて軽さを演出

こなしてる感満載の感じの放送。


どこどこの国やチームでプレーとか

アンダーの世代では優勝してるとか

いつも言うが、その情報は要らない。


もっと試合に惹き込ませろよ。

その腕がないなら実況も要らない。

今回の3人は互いの個性を殺し

没個性丸出し。個性丸山生殺し。


何点とったとか、いい形をつくれたとか。

他の国の実況と役割が違うのはわかるが

アレだと意味ない。いや意味すらない。


戦ってないのが思いっきり伝わる。

それは視聴者にも伝染してしまう。

まぁでもNHKには無理な話だな笑


そんなことを伝えているようでは

おそらくこの壁は崩せないだろう。

最初から見ようとしてない壁なので

視聴者にも重要さが伝わってない。


惜しかった、よく頑張った。

最後まで諦めなかったなどなど。

そこの美談視点のみで成長なし。


プレーの質ではない、考えや狙いの質。

相手がこうしてきてる、だからいま

こう考えることが重要なんだとかね。


先の未来を語らず、いま起こった現象を

ただ伝えて良かった悪かったと言う。

ちょっと伝わりづらいかもしれないが。


先の流れ、後半こういう流れがくるとき

ここはこうすべきなんだと語る未来視点。

試合の流れを語る視点がまるでないから。


期待されている解説が型どおりすぎて

まったく個性がないのも日本の典型。

そっち方面の解説も期待できないし

丸山の話に試合中に笑っているようでは。

意外と時々芯食ってるけどね、丸山も。


実況する側も戦う気配すらなかったな。

これが一番腹立ったかな、無能すぎて。

伝えりゃいいってもんではないんで。


テレ朝ならもう少し覇気を出してくる笑

応援するだけ、伝えるだけでない

もう一歩、踏み込んだ感情を乗せてくる。

ほんと笑い事ではなくて、覇気がない。


それは選手も同じで淡々としすぎてた。

緊張してたとしてもそれを跳ね返すのは

原始的だが、腹の底から叫ぶ声だと思う。

それが相手にも伝わることが戦いなんで。


雰囲気がそのまま日本人らしい放送で

選手のプレーも、サッカーしてるけれど

相手と敵と戦ってるオーラが身体からは

感じられないし、おとなしくて。


覇気が感じられずに試合の前半から

マネジメントに失敗している部分にも

何もフォーカスされないままで。


ただ惜しかった場面のハイライトを

つなげるニュース映像と同じ感覚で

試合を捉えてしまいがちな雰囲気。


いい形をつくれた

惜しいプレーがあった

それを続けていれば勝てる

という考え。


試合で相手に勝つには実は

そこじゃないポイントが

日本は最も大事な気がするんで。


相手との、生身の人間との戦い

ヘタだろうがなんだろうが

得点させず、得点するために

身体張ってできることすべてやる。

それが試合で相手と戦うこと。


プレーの断片的な質ではなくて

試合をどう読んで流れを感じて

プレーの強度を上げたり

リズムを変えたりするっていう


そういう技術以外の視点の解説が

日本でもう少し普及していくと変わる。


この試合は前半からマズイ入り方で

挽回することや相手の意図にも

対処していけず自分のプレーができず

自分のプレーに拘る。時間だけが過ぎた。


後半もなかなかその雰囲気を崩せず

相手が疲れて足が止まってから

ようやく形を作り出して迫った。

時すでに遅し、相手の戦略が上回った。


ゴールの運不運もあったが

惜しかった、で片付けられて。

視点がそこにいったら、こういった

致命的な欠点が隠れてしまう。


おそらくプレー、形は良かった

あとは自分たちがチャンスで

決められなかった惜しかった。


決めれば今度は勝てる、って。

いや、そこじゃないんだと思う。

相手に勝つこと、試合に勝つことって

たぶん、プレーの良し悪しではない。


試合に対するメンタルの部分で

ホントに勝ちたいかどうかの

相手と戦う質の部分というかね。

個々のプレーの質とは違うと思う。


そういう方面の解説をしてほしい。

そういうところを私たちにも

意識させてほしいと、切に願う。


私たちには残念ながらメディアから

プレーの質の解説しか降りてこない。

日本全体が美談視点しか持てないのは

このメディアの責任も大いにある。


プレーの質だけで勝てるならば

日本はもっと勝ってるはずでしょ?

じゃあなぜ勝てないのって原因を。

プレー以外の面にフォーカスを。


勝てないというのは、もちろん

プレーのミスもあるんだけれども

それは完璧にプレーするのは

人間なので至難の業なんですよ。


いわゆるテレビゲーム的な

ゲームではないので簡単に

プレーを繰り出して決めれば

それをやれば勝てるって

問題だけでもないんですよね。


今回の試合で改めて思った。

プレーだけに目がいくと

気づかないことがあって。


そこをいつまで経っても

議論もせず取り組まないで

プレーの質を上げれば勝てる


そういう姿勢だけでは世界は

いつまで経っても遠いんだと。

日本の型重視の意識のあらわれ。


スウェーデンは試合をしてる。

日本はプレーをしている。

試合に勝つのはどっちだろう。

試合をしているのはどっちか。


いわゆるずる賢さみたいなね。

そういうのだって、試合をしてる。

その相手にまっすぐに正直に

技術や戦術の形を学んで出して

それができれば勝てると考える。


しかし相手がいて、相手と戦うんだ。

相手にうまくやらせてもらえない

たぶん、自分たちのサッカーとか

そういう話をしている国は

なかなか相手には勝てないんだろう。


国民性が出てるのかもしれない。

形にこだわりすぎて、誰と闘い

なんで、こなしてばかりいるのか

自分たちでも理解できていない。


この試合を見て思ったことは

戦いに対して日本人が感じるべき

惜しかったで済まされない

致命的とも言える戦う視点が

欠けているんだろうということ。


私たち日本人全体にも言える。

形だけこなしてるムダなこと

それしとけば、がんばってる感が

出て、仕事してる感が出てね。

自分は責められはしないだろうと。


しかし攻められてるんですよ。

相手に攻められてるのに、

自分が責められることばかり

気にしている国は


奇跡が起こらないかぎり

今回のような真剣勝負で

拮抗した相手の試合に

まだまだ勝てないだろう。






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