デジタルな確保社会を憂う。
マイナンバーカード。
便利は便利だが、思惑もみえる。
想像の域を出ないし、考えすぎ。
そう言われ、笑われてもいいが。
時として、私たちはお金を
他の目的に融通したいときがある。
いまはこちらを支払うのを
悪いけど待ってもらって
他の支払いに回し給料が入ったら
みたいな動かし方をする。
アナログだった時代はみんな
そうやって優先順位をつけて
申し訳ないと思いながらも
なんとかしのごうとしてきた。
時代は流れ、融通が
利きづらくなった。
口座振替、自動で引き落とし。
これを当たり前にされてしまうと
このような動かし方はできなくなる。
入れておかないといけなくなる。
ポイントがつかない、お得になる
サービスが受けられなくなる、など。
普段どおりなら、便利なほうがラクで
お得なほうに誘導されてきた私たち。
もちろん、現金での振り込みも
選択肢として残っていくだろうけど。
手数料を高く設定され続けるだろう。
引き落としされるということは
確実に徴収しますよ、押さえてますよ。
そういうことでもある。
口座を紐づけ、お金をある意味で
コントロールされる局面も出てくる。
状況によっては法律を振りかざし
勝手に取られてしまうような。
そういう局面も出てくる可能性もある。
引き落とされることも税金だからとか
公共料金だからとか、払わなければ
義務だというマインドが大きいものは
どこかで手をつけない心理もはたらく。
たとえば、大きな自然災害が起こるとか
何らかの経済危機が訪れるとすれば、だ。
お金を確保したい人の思惑が喧騒を生む。
自動で引き落とされる前に手元に
現金で置いておくために人が殺到する。
小競り合いを起こし、金融恐慌みたいに
銀行は理由をつけて閉鎖するかもしれない。
危機が訪れると、人間は確保を優先する。
相手に悪いなと思いながらも自分を優先。
いつの時代も変わらない心理ですね。
税金だって払ってしまうと生活できない。
物価だって高騰し続け、さらに増す。
そういう局面が訪れるかもしれない。
国は確保を急ぐ。非常事態のために
確保できる道筋、シナリオを描いている。
キャッシュレス化というのは
業務の効率化だけでなく確実性を増す
そういう確保の思惑も見え隠れする。
もしかしたら自由に使えるお金を減らす
キャッシュレスするという意味かも。
家賃、賃貸収入を確保したいとか
自動引き落としで月額分を確保したい。
客の思惑も売る側が上手に導けば
コントロールすることだってできる。
極端に言うとね。
国民はその思惑に翻弄されながらも
平時においては、利便性とお得感に
目眩ましされながら、当たり前にした。
この利便性は不測の事態のとき
少しだけ、人間の融通を奪う。
不足自体を受け入れざるを得ず。
引き落とされる分を確保しておき
その差し引かれた残りで生活する。
デジタルすぎてしまうとそれが
当たり前として受け入れるように
なってしまうのかもしれない。
ただ、これも平時ならば。
30万あるとすれば、毎月発生する
当たり前に使ってきた額で、仮に
15万確保されてしまうのであれば
残りの15万だけでは、心許なくなる。
だから少しでも自分の手元に
現金、いや安心を確保しておきたい。
これからどうなるかわからないから。
それは当然の心理だと思う。
諸々、想像していくと現金で持つ
心理的な担保は重要なのかもしれない。
デジタルが急に崩れると勝つのは
助かる道は、アナログだろうと思う。
それはお金だけではないが。
アナログをあえて残しておくと
融通も利きやすくなるだろう。
何かがあったときのために。
もちろん普段はデジタルに
ドップリ浸かっていてもいい。
ただ、そういう局面のシナリオを
頭の中に入れて、忘れないでおく。
それだけでもいざ、緊急のときに
落ち着いて別の選択肢を考えられる。
これも考えすぎといえば
考えすぎなんだろうな笑
だが、まさかは突然やってくる。
アナログ部分を残すことや
自分の中で戻すこともアリだと
余地を残す、シナリオを持っておく
そういうことも大事な気がする。
格差に確保、どんな社会だ。
思惑が交錯する事態になっても
助け合える気持ちも残して
確保しておくべきだと思うが。
私たちはいざというとき
そんな余裕があるかどうか
地震、いや自信はない。
あなたはデジタルですか?
それともアナログですか?
どこまで想定していますか?