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スペイン戦、一瞬の3倍速。


いや~、五輪男子サッカー

準決勝のスペイン戦。

最後にやられましたね。


今回の試合、アタマから観て

スペインのあのスタイル

自分はキライだなって気づいた(笑)


あれをされると観てる自分も

戦意を削がれるというか。

ワクワクしないんだよなぁ。


うまいはうまいんでしょうけど

観てるほうは「つかみどころ」が

難しいと思うからダルイんです(笑)

無観客だし、練習試合みたいで。


日本のカウンターのほうが

ワクワク、ドキドキだった。


好みの問題もあるかもしれないが

日本の速いテンポに観る側の

ワタクシも慣れすぎていたのかな。


あのパス回す感じは

対戦する相手も思うでしょう。

どうせプレスかけても、うまく

かわされるから体力のムダだと。


この季節にあの疲労のピークで

相手を考えず前から追うだけじゃ

いつまで経っても追いつけない。


結局はスペインに相手が

合わせるよりしょうがなくなる

という、まさにスペインのペース。


主導権を握って離さない。

点は多く取れない、けど取らせない。

相手の良さも封じてる。

究極の守備なんですかね。


攻め合うという感じにならない。

だからロースコアになりやすい。

あれは相手もやりづらい面も。


日本はリズムが取りづらい展開。

染み込んだリズムってあると思うし。


強い相手に対してみせる

プレスかけて奪って連動して

ショートカウンターができない。


スペインもずっと淡々とこなしているので

手を抜いているようにも見えたりして

なんとなく騙されているような感覚。


今回のようにテンポもペースも

スペインになるけど最後の最後に

やらせずにしのぐのが現実的だが。


じゃあ、攻めるならどう狙うか?

というと疲れた状況を見計らって

スピードで優位に立って

奪ってカウンターでこじ開ける。

これを狙った交代なのかな。


狙ってこないやつは相手も

なんにも怖くないんですよ。

無難にガマンすればPK戦。

そういう選択もあったはず。


ただ、それをやってるようでは

いつまで経っても、という思いで

賭けに出たんだと思ってます。


勝ちに行こうという意欲が

堂安と久保の同時交代だったのかなと。

相馬も前田も走ってたけどなぁ。


前田は決定的とも言えるチャンス。

ポストにボーズのおでこポーズ。

一瞬の、はかない夏の一体感も。

ちょっとわからんかな(笑)

忘れてください・・・


そしてアセンシオのゴールが決まる。

あの瞬間だけ、テンポ違った印象だ。


それまで良くも悪くも

スペインの攻撃は単調に近い

テンポ、リズムでゴール前で

たまに若干ギア1つ上げる

くらいの印象だった。


ずっとそのリズムに慣れていた。

というか、慣らされていた感が。

すごいボールスピードで展開して

いたわけでもない。


かといってスローダウンはあっても

遅くもない。

ちょうどいいスピードでうまい。

その惰性の感覚はあったと思う。


それを終始見せつけられながらも

日本のスピードの上げ方には

ファウルも辞さず対抗する。


前半終了間際のファウルが印象的。

抜けられたらという場面で躊躇なく

堂安のユニホームをわかりやすく

大胆に引っ張って止めた。


まずは無理に体力つかわない。

イエロー覚悟で当たり前のように。


でも延長にオヤルサバルだったかな?

前田のスピードに全速力で追いつく姿。

前田も速いが、オヤルも

おっやるやないかと。


そう、隠してんすよ。やっぱり。

隠してるというか温存しつつかな。

疲れていてあまり走れないように

見せといて、あれだけ走れる。

メリハリがある使い分け。


アセンシオのゴールも

股抜きされた瞬間からかな?

あの瞬間だけ、グイっと

ギア3つ上げた。


トーン、トーン、トン。

に慣れていた惰性のリズム。

あそこは

トーン、トトン。

一瞬だけ3倍速が入った。


それまでのフリが効いていた。

一瞬、守備陣が遅れたような

ミスにもみえるが。

あれは仕方ないと感じた。


バラードからアップテンポに

次その曲がくると、あらかじめ

知ってたら乗れるよ、リズムに。


でも、いつくるか知らないとき。

すぐに乗れない、ワンテンポ遅れる。

そんな感じがした。


ほんと、一瞬の判断でグイっと

テンポ上げたように見えた。

コンマ何秒の差なんでしょうけどね。


ずっと回してばっかりいるし

それほどコンディションも

良くない感じに見えてしまってたし。


あの瞬間だけ、ゾワっと鳥肌が。

一瞬で変えて、決めるスゴさ。


油断はしてないけど

一瞬の判断の瞬発力を

勝負はここだ!

というタイミングで出した。


ドリルすな、すな、すな、すな・・・。

あの状態ですよ。吉本新喜劇の。

すんのか~い、どころじゃない。


されてしまった、の瞬間。

壮大なオチに向かっての

長い長い、フリが効いていた。


そういう緩急のギャップを

うまく利用されてしまった。


疲れもピーク超えているでしょうけど

最後、メキシコ戦。頑張ってほしい。


あれから研究されてるでしょうから

同じ手は通じないと思います。


ここはあえて、リアリストな面を

見せてほしいかなと思います。


自分たちのサッカー的なことを

戦況に応じて曲げて勝つことも

これからの日本に必要だと思うので。









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