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柔軟に対応するとは?


よく考えると構造的な欠陥というか、

役人や官僚、公務員の思考の問題というか。


厚労省のコロナの相談、受診の目安の件。


文言どおりにやることを刷り込まれ

指示通りにやることが染みついている。


そして、基準に満たないことや、

基準を超えることをやることは、

徹底して避ける心理に縛り付けられている。


役人というのはそういうもんだと思うんです。

「この基準で<柔軟に対応して>やってくれ」

という指示が、彼ら現場に届くころには、

「この基準でやってくれ」となってしまう。


上司にお伺いを立てるまでもない話。

自分のところでミスが出ることを恐れる。


基準にないことをやってしまうと

責任問題に発展しかねないという思考が働く。

怯えてるだけなんですよ。


だから最低限しかやろうとしない、できない。

ただの機械と同じなんです、ほんとに。

そういうしくみに、つくり上げてきたんですから。


そのマシーンに、柔軟にやればいいじゃないか!

っていうのは、立て板に水ですよね。


各自、それぞれ心の中に

いろいろと思いはあるとしても。

それをやろうとしないのが役人です。


これはもう誰の責任という問題でもない。

大臣は柔軟に対応してくれというが、

やる側は柔軟さを排除した処理しか、

これまでも、してこなかったのだから。


一般人の私たちからしたら、なぜ柔軟に考えて

当たり前のことを当たり前にやれないのか?

という疑問を持つのは当然なんです。


でも彼らはガンジガラメ。

裁量はほぼナシ。

裁量行為を突っつかれて

責任問題に発展するのを

心の底から恐れているからでしょう。


特に前例のないことに対しては、

指示待ちで、それまで手を出すな!

という通達が出てるのだろうか。


決められた後でなければ、

何もやろうとしません。

働いている役人たちが一番、

心苦しいでしょう。


問題の根幹は、未知のことに対して

人間が柔軟に対応し、柔軟に許すということ。


ケツ持ってくれるお墨付きがなければ、

彼らは守りに入るので、まずやりません。


日本人の役人の悪癖になってしまったシステムを

変えていくチャンスなんだと思いますね。


私たちは「誤解」だという言葉に反応するが、

大臣にしてみたら、前例のないことに対して、

柔軟に判断せよと言っても、彼らに通じないことが

わかっていたはずだ。


その大臣ですら、日々刻々と変わる状況に

対応しながら、昨日言ったことを

撤回する事態もある。


ワクチンがない、手さぐりを続けながら

日々改善していく。


私たちもそこは過去の発言を

責めてばかりいないで、前に進めるべき。


決められたことをやるという

マインドセットを解くことが

なかなかできないまま、日々業務に

追いやられてしまっているんだと思います。


人間ができること、それは考えること。

考えて考えて、解決に向けて失敗を恐れず

立ち向かうこと。失敗した人を支えて走ること。


支えてくれる人の顔がみえたり、存在を感じれば

見えない中でもキチンと仕事をすると思いますね。


役人と大臣のあいだに足りないものは、

もしかしたらそういう信頼感と人間性の歩み寄り、

みたいなものかもしれないですね。


だってそうでしょ。

人間って、感情がみえる人にだけ

自分の感情を打ち明けるでしょ?

そゆとこ、そゆことっすよ(笑)


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