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マイデスク・ゴルフガーデンにようこそ!
昨日は冬至。
あまり實感が湧きませんが、一應は「年中行事」なので私もそれなりに愉しませて戴きました。
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横川驛の釜飯容器は南瓜をレンヂでふかす際も大活躍です。
イマドキはプラ容器が横行する釜飯。この陶器の入れ物は大切にしましょう。
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さて、前回ミニチュアのゴルフ場を作りましたが、實際にこのコースに出てストロークプレーをしてみましょう。
このミニチュアはボードゲームの様にして遊べるのですが、まずその為に作った物があります。
それがこちらです↓
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マイクロソフトのExcelで作った代物ですが、この各種カードとサイコロを使ってプレイします。
ボードゲームの要素は概ね以下の通り。
1、駒を動かす
2、カードの指示に従う
3、乱数による事象と判定を用いる
然して、これらのカードはケント紙に印刷して一つ一つ切り出しました。
かいつまんでルールを表現致しますと「進み方を調整し乍ら進める双六」の様なゲームになります。
クラブと打ち方を選び、ボールを飛ばす方向を決めて風やスピン、そしてライ(ボールの置かれている地面の事)の影響を計算して進んでいきます。
クラブやボールは幾つか種類があり、同じ番手でも性能の違うクラブや飛び方の違うボールが用意されているので事前に自分に合った物を選びます。
「双六の様なゴルフゲーム」なので「すごるふ」と云う名前にしようと思ったのですが既にこの名前を冠しているゲームが他に存在していたので、とりあえず「卓上ゴルフ」とでも命名する事に致します。
それでは順を追ってプレイしていきましょう。
まず、初めに「プロ」「セミプロ」「アマチュア」の3つからプレイスタイルを決めます(※:詳細は後述)
今回は「アマチュア」と致します。
次に先程述べたゴルフクラブとボールを選びます。所謂「ゴルフギア」なのですが、この選定でプレイは大きく変わってきます。
實際のルールではゴルフクラブは14本迄持って行けるのですが、このゲームでは各番手に附き1本としております。
クラブは1W、3W、5W、3I、5I、7I、9I、PW、SWです。
(パターは特別ルールにより省略)
ボールも飛距離の出るタイプやスピンを掛けて曲がり易くするタイプなど色々あります。
クラブもボールも後述のサイコロの出目が打球の判定に用いられるので癖の強い物は上級者向け(プロ、セミプロでプレイする)となります。
では實際にクラブでボールを打ってみましょう。
今回は「ドライバー」3種類を「練習場」にて打ち比べてみましょう。
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プレイにはサイコロ3つと定規、そして画鋲を使います。身近に有る物を流用するのが手作りゲームの特徴です。
サイコロはインパクトを判定する6面軆が2つ、スイングの強さを判定する12面軆が1つです。
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ボールに見立てた画鋲をティーグラウンドに突き刺します。
次にスタンス(打つ時の立ち位置)を設定します。
このスタンスの種類によってボールが左右各方向に曲がり易くなりますが、今回は特に変化を附けない「スクエア・スタンス」と致します。
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次に定規を使い、飛ばす方向を決めます。
この定規には画像の通り方眼が附いており、その起点となる位置に穴が開いています(市販の定規にピンバイスで穴を開けました)
この穴にボールを示す画鋲のピンを差し込み、この様にして方向を決めます。これで360度どの方向にも打つ事が出來るのです。
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ここでクラブのカードを見てみます。
まず左上にはサイコロの出目による飛距離の表があります。ライの状態によって飛び方が変わります(TSはティーショット、FWはフェアウェイ、ROはラフを意味しております。1Wのみ例外的にバンカーでは使用出來ません)
右下にはボールのインパクト位置が上中下の3つに分かれており、その横にはそれぞれのインパクト位置に於けるスピンの影響、風の受け方を表わしています。
何やらゴチャゴチャとして判然と致しませんが、サイコロを振ってこれらを判定していきます。
百聞は一見に如かず。まずはこのクラブで1本打ってみましょう。
打つ前にこの10段階あるスイングのどの位置を最大値とするか決めます。
例えば8を最大値とした場合、8を超える目は全て8として扱います。
そして8から5つの数字、即ち8、7、6、5、4迄が有効な出目で4より小さな目は全て4とします。
従って、スイングの巾は特殊な条件を除き5つの数字が存在するのであり、5より低い数字は最大値に設定出來ません。
これにより、最大値が高い程(フルスイングに近い程)最大限の飛距離を出すのが難しくなり、また最大値が低い程(アプローチショット等)では飛距離を調整するのが難しくなります。
(「そんなところまで再現せんで良い」と言われますが、そう云うものです)
一番飛距離が安定するのは7、8割方の力で打つのが良いとされております。
…と云う訳でサイコロを振っていきましょう。
今回はいづれのショットも打力最大値10とします(10~6の数字が適用)
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3つのサイコロを同時に振るのですが、この様なカップ(紙コップで代用)があると便利です。
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出た目はこの通り。
まず、12面軆の物が10。これは画像赤枠で記したティーショットの飛距離が適用されます。この場合275ヤード飛ばした事になります。ナイスショットです!
次に白いサイコロが6。これは橙色の枠で記したボールの位置、この場合ではボール下部にインパクトした事になります。
赤いサイコロが6。これが黄色で示したスピンの影響となります。
このスピンの表示の色が赤色となっておりますが、これは同じ色以上の強さのスイングの時に適用となります。
今回のスイングは赤色10でしたので、このスピンは有効と判定されます。
(強いスイング程、この修正が多く適用される事になるので、それだけショットがブレる事になります)
そしてその段の風の影響を受ける丸印。今回は無風と致しましたので考慮しませんが、三角ならば影響を1減らし、無印ならば風の影響を受けない事を意味しております。
以上を計算してボールの着地点を求めます。
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まず、飛距離は275ヤードです。そしてスピンの影響が「←1」となっております。
この定規の1センチを50ヤードとします。
従って、まず赤線を引いた箇所にボールが飛びます。
その次に←1の修正を黄色の線で示します。定規の方眼1マスが修正1つ分(5mm方眼。距離にして25ヤード)を示します。
その結果、打球は白丸の位置に着弾した事になります。
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若干フックが掛かりましたが、まずまずのショットでした。
別のドライバーを使ってみましょう。
今度のクラブはスピンが掛かり易くボールを捕まえ易い物で飛距離が出ない代わりに初心者でも安定して打てるクラブになります。
同じ様にサイコロを振って出た目がこちら。
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實際は眞っ直ぐ飛んでいます。
先程と同じ様に判定していきます。
飛距離7の「200ヤード」、ボールのインパクト位置が2でボール中央、それに對するスピンが4の「↑1」とあります。
スピンのおかげで飛距離+1(25ヤード)とし、225ヤード飛びました。
最後に上級者向けのドライバーを使ってみましょう。
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ショットのサイコロが6を下廻る5だった為、最小値6として判定します。
それでも250ヤードの飛距離を出す事が出來るクラブですが、スピンが「→2」と癖が強く、大きくスライスが掛かってしまいました。
以上の様にそれぞれのショットでボールの飛び方は違っており、2つとして同じショットが無い事は現實のゴルフと一緒です。
制作者の癖に判定は慣れない内は少し厄介でしたが、回数を重ねる毎に素早く計算出來る様になります。
以上がこのゲームに於ける肝となるアドレスからショットの一聯の動作になります。
この判定の繰り返しで競技を進めていく事になります。
<※>この判定に使う3つのサイコロはプレイスタイルが「セミプロ」ならば1つ、「プロ」ならば2つ迄を自由に設定出來ます。
そうなるとボールの軌道を或る程度コントロール出來る様になるので、上級者向けのクラブでも巧く使いこなす事が出來、また違った戰略が求められる様になります。
但し、今回は「アマチュア」でプレイしていきます。
では「練習場」はここ迄。
次回、愈々コースに出てみましょう。
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