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絶景を楽しみ尽くす!屋上から感じる大都会の風景【東京シティビュー スカイデッキ】

突然ですが、私は学生の頃に国語の授業で勉強した、『徒然草』の「仁和寺にある法師」というお話が妙に印象的で、今でも覚えています。

簡単にあらすじを述べると、石清水八幡宮を拝みたいと思っていた仁和寺の法師は、ある時一人で参詣しますが、山のふもとにある極楽寺・高良を拝んだだけで満足し、これだけだと思って帰って来てしまいます。

それを聞いた作者の兼好法師は、「ちょっとしたことにも、その道の先導者はあってほしいものである。」と思った、というお話です。

なぜ唐突にこんなことを言い出したかというと、最近少し似たような体験をしたからです。


私は、数年前から東京シティビューの屋内展望台が最も素晴らしい展望台だと思い、ここに行けば満足していました。

しかし、今回紹介する屋上展望台「スカイデッキ」に登り、「自分は“仁和寺にある法師状態”だったんだ!」と気付かされたのです。

私が今もおすすめしている屋内展望台については、こちらの記事で詳しく書いているのでぜひチェックしてください!


六本木ヒルズの屋上展望台「スカイデッキ」

海抜270mから都会の景色を360°のパノラマで楽しむことができる展望台です。
都会のど真ん中で星空を楽しめるイベント等も開催されています。

六本木ヒルズの東京シティビューが大好きで、屋内展望台は何度も訪れている私ですが、屋上にあるスカイデッキに登るのは今回が初めてでした。

これまで登らなかった理由は、正直、スカイデッキのことをナメていたからです。
(ここは岩清水八幡宮の場所を知らなかった仁和寺の法師とはかなり違いますね。)

同じ建物から見る景色なんて、少し上に登ったぐらいで変わらないだろう。
それで追加料金500円払うなんてもったいない、という貧乏性丸出しの考えだった私は、これまで一度も登ろうと思いませんでした。


ところが、実際に登ってみてびっくり。
本当にナメていたと思い知らされたのです。

都会の喧騒、頬を撫でる風、降り注ぐ日差し…

色んな要素が相まって、屋内展望台からガラス越しに見ていた“鑑賞用の東京”とはまるで違う、“本物の東京”が目の前に現れた。
そんな感覚になりました。

周囲の建物の質感や都会の空気がさっきの何倍も何十倍もリアルで、私は今、日本の中心 東京にいるんだということを改めて実感します。

東京シティビューは屋内展望台も窓がとても大きく、景色が見やすい造りになっています。

しかし、スカイデッキに出てみると、見える景色も感じ方も全く違うのです。


隔てるものがなくなっただけで、こんなにも違って見えるものなのか。
私は非常に驚くとともに、感動すら覚えました。
そして、今までここに登らず帰っていたことを心底後悔しました…。


実際、見えている建物は屋内展望台とほとんど変わりません。

目の前に東京タワーや新宿ビル群、遠くに東京スカイツリー。

それなのに、全く違う景色を見ているように感じるから不思議なのです。

それと同時に、きっと季節や天候によっても感じ方が違うんだろうなと思いました。

こういう楽しみ方は、屋内の展望施設では体験できないですよね。



ヘリポートやヘリが接近した際の注意書きを目にする度に「本当に六本木ヒルズの屋上にいるんだ…」と感じてドキドキが止まりませんでした。

さっき地上から見上げて「やっぱり大きいな」と思った六本木ヒルズ。
その屋上に登るというこの貴重な体験だけでも、500円を払う価値があると今の私は思います。



ふいに鳥の鳴き声が聞こえ上を見上げると、頭上にはどこまでも広がる青空。

地上から見る都会の空は狭いですが、ここから見る空はどこまでも青く、とても広かったです。

屋内展望台からは街の様子ばかり眺めていましたが、スカイデッキでは空をとても意識した気がします。
これも、屋外の展望施設ならではの感覚!



ガラスを隔てた場所からは絶対に体験できなかった東京の絶景がここにはありました。

高いところが大丈夫な方は、ぜひ足を運んで東京シティビューを存分に楽しんで頂きたいです!

なお、入場の際はカメラと携帯電話のみ持ち込み可です。
また、悪天候の場合は閉鎖される可能性がありますのでご注意を。


訪れた日:2021年12月24日
所在地:東京都港区六本木

公式ホームページはこちら

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