サッカーの決めきるところ2
2024年9月4日、7日・8日
週半ばの取材後は、どこかで昼食をとってから帰ることにしている。先週来、いちご宮崎新富サッカー場での取材が続いたとこともあり、2週続けて新富町で。
9月4日は、国道10号沿いに割と以前からある「珈琲専科 批呂」。テゲバのホーム戦に来たことがある人には、スタジアムグルメのお店としても知られているはずだ。
スタグルメニューは、唐揚げやハンバーガー、フランクフルトなどの軽食がメインだが、実店舗の方はそれ以上にメニューが豊富。軽食やドリンクはもちろんのこと、ランチタイムだけで20種類以上も揃う。手間暇かかることから、高めの価格設定にされがちなお子様ランチも、リーズナブルに提供されている。モーニングセットもあるようだ。
この日選んだのは日替わりランチの、カボチャとオクラの肉巻きカツ。衣はサクサクで、カボチャやオクラとの相性も良い。味噌汁も出汁が効いていて、副菜のナスの煮物もご飯にあう。食べながらの読書も進む(お行儀)
以前から目にしていたのにも関わらず、ここを訪れたのはたしかここ1、2年以内。その前は、失礼ながら新富町は通過するのみ。まして、食事をとる場所としては、ほぼ認識していなかった。テゲバのホームスタジアムがここにできたおかげで、こうやって立ち寄る店も増えたのだった。
さて、そこから3日後の相模原戦。監督も選手たちも「試合の入りは体が重かった」と言っていたように、なかなかボールが収められない。それでも徐々に、主導権を握っていったことには、成長を感じた。
結果は1-0での勝利だったが、10本のシュート(公式記録)を打たれながらも、決定的な仕事をさせなかったことも良かったと思う。テゲバのシュートは1本のみで、それが橋本啓吾の先制点だったのも、まさしく「This is football」。
「決めきる力」という意味では、テゲバが1回のチャンスを活かしきったのに対し、相模原はそれができなかったということになる。
相模原の選手で言えば、藤沼拓夢はサイドに流れることが多かったし、実績は抜群な武藤雄樹はなぜか、ほとんどの時間で消えていた。植田啓太にはミドルを何度か打たれてヒヤリとしたけど、枠には飛んでこなかった。ペナ内侵入もほとんど許してなかったと思う。相模原の選手たちも、体が重かったのだろうか。
テゲバはこれで3連勝。順位は変わらずだが、弾みをつけて降格・入れ替え戦圏内から早く脱出したい。
そして翌日の9月8日。ヴィアマテラス宮崎はアウェイで、ASハリマアルビオンと対戦した。
なでしこリーグ2部への降格危機にあるASハリマは、序盤から積極的にロングボールを入れてくる。狙いは、DFとGKの間。そして、前に出てくるプレーの多いGK、馬場ひなの選手の背後も狙っていたような気がする。
前節の敗戦の悔しさを晴らしたいヴィアマは、すぐにボールを握り始め、試合を支配する。前半終了間際に猛攻を仕掛けると、終了間際に齊藤夕眞のヘディングで先制点。
後半も攻めの姿勢は変わらず、追加点こそならなかったものの1-0で勝利した。
この日、ヴィアマが放ったシュートは、前半6本、後半4本。ASハリマに許したシュートは2本のみと完勝だったが、できれば前半のうちに1、2点取っておきたかった。特に、今節時点で得点ランキング2位の齋藤選手は、悔しさの残る結果だったのではないか。
リーグ戦はこれで残り4試合。2位、ニッパツ横浜FCシーガルズとの勝点差は6。リーグ内では圧倒しつつも、優勝に向けて、油断はできない。