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御法度落語 おなじはなし寄席 #10 (BS朝日)

毎週楽しみにしてきたこの番組。
5月1日(土)放映の第10回をもって最終回という事で、なかなか見れなかった。
見てしまうと、もう後が無い...

しかし、6月5日の落語の日に2時間スペシャルがあると知り
だったら、その前に見なくっちゃ‼️


◆出番前の楽屋
いつものように、楽屋で出番待ちの師匠方の様子で始まった。
「何十年も噺家やってるのに、心臓がドキドキしてる」と、少し顔を赤らめている小さん師匠。
それを尻目に「江戸は怖いとこでんなぁ」と言いながら、すかさず先攻を宣言する仁嬌師匠。上手いこと言いつつ目的を果たす強かさ、これが上方というところか。


◆先攻 / 上方 笑福亭仁嬌「大名将棋」
枕もふらず、すぐに噺をはじめる仁嬌師匠。
将棋盤の解説のくだりで、子ども時代に将棋で遊んだ様子をはさむが、これが枕のようなものであった。
鍋敷きにもなるベニヤ板と、三つ葉葵の御紋が彫り込まれた分厚い将棋盤。対比を表しながら、聴き手を噺の世界にさりげなく引き込む技はさすがだと思った。

やりたい放題の若君がいる城内の会話に、「城下外れの焼き芋屋」という単語を出す。ここにも対比の妙があり、聴き手が若君たちをより身近に感じられる仕掛けとなっている。

◆後攻 / 江戸 柳家小さん 「将棋の殿様」
こちらの殿様の将棋も好き放題。
飛び越し・お取り払え・据え置きの無茶苦茶ルールに鉄扇制裁つきで、御家来衆を振り回す。
見兼ねた三太夫の真っ当なルールと、正当な理屈でねじ伏せられてゆく殿の無様さは、まさに溜飲が下がる思いがした。
太ももへの敵討ちは、まさに痛快の極みである。

◆アフタートーク他
御二方とも、この話はあまり掛けないとの事。なんてもったいない❗️
藤井聡太二冠の登場以来、世の中はちょっとした将棋ブームである。
先日は「ドラマ古畑任三郎」で、将棋がテーマの回を再放送していた。
つまり、将棋は俗に言うと「優秀なコンテンツ」なのである。
私はこの噺が大好きだが、教えてほしいと言う人もいないなんて、更にもったいない‼️

放映から、既にひと月過ぎている。
今回の録画を見て、「大名将棋&将棋の殿様」の知名度と人気は既に上昇している事だろう。
この先、将棋噺を聴く機会が増えている事を真に期待している。

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