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時をかけるテレビ~今こそ見たい!この1本~ 光れ!泥だんご (NHK ドキュメンタリー)

8/30(金) 午後11:00-午前0:00
公式サイト

覚えていますか?子どもの頃に何かに夢中になった気持ち。例えば、ピカピカに光る泥だんご。どこにでもある土と水で作るのに、丁寧に時間をかけて磨くとなぜかピカピカ光り出す。そんな泥だんごに子どもたちはたちまち心を奪われて、小さな手で自分だけの宝物を作ろうと一生懸命に…。これは、そんな泥だんごに魅せられたある心理学者と子どもたちの物語。放送当時、各地で「光る泥だんご」ブームが起きるほど大きな反響を呼んだ。
(以上 公式サイトより)

私は泥だんごを作った事がない。
が、元保育士さんが泥だんごにかける砂を集めるシーンを見て「コレやってた!」懐かしさにウルッときた。

団地に住んでた私。同じく団地住まいの友達と周辺の空き地で、こんな風に粒子の細かい砂を集めまくっていました。
"サラ砂集め"と呼び、ビニール袋に入れて大事にしてたなぁ。
そうか、あの砂やったら泥だんごをピカピカにできたんやね。と思いながら、最近はアスファルト貼りの地面ばかりなので、あんな風に砂を集めたり泥んこ遊びができる場所もなかなか無いやろね。なんか悲しいわ。

けれども、幼稚園や保育園、児童館など土の地面がある場所なら、これからでも"泥だんごデビュー"できるやんね。

番組の最後、現在の加用文男先生が現れるのを楽しみにしていたら…2022年に70歳で鬼籍に入られたとのこと。
「うわー、寂しい」と思ったが、志を継ぐ方が国内外にもいらっしゃるようで、少しホッとした。
泥だんご作りの魅力について、
「うまく行かないことや想定外の事を面白がれる」「簡単に上手くいくと、そこがゴールになってしまう」と語る神戸の児童館の館長さんの言葉は、まさにその通りだと。それこそ生きる力になると思うし、流行りのプログラミングなどの習い事よりよっぽどタメになるよ。
(あ、こんな事書いたら加用先生に怒られるかな。先生は「(タメになるとかじゃなくて)子どもの頃に無我夢中になった記憶として残る事が大切」っておっしゃってたので…)


番組中、最も衝撃的だったのは「自作中の泥だんごを持っている子に、加用先生が光る完成品を握らせる実験」
どの子も、もらった泥だんごをしばし見つめて、どうしたら良いんだろう?と困りつつ先生に返しに行く。やっぱり自作への愛着があるんよね。

子どもの頃にどんな経験をして、どんな事を感じたか。とても大切な事なんだなと、改めて思った番組だった。
やはり子ども時代には"全力で子どもでいられる事"が最優先である。
今、異国の地で戦禍のもとにいる子ども達のことも気になってしまった。


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