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勝利への脱出 (1981 映画)

第二次世界大戦の最中、ドイツの捕虜となっていた連合軍の兵士vsドイツ代表でサッカーの試合が行われる。その裏で進められた脱出計画、捕虜たちはどうなるのか!?

若きスタローンとサッカーの神様ペレが見たい、そんなミーハーな理由で見始めたこの映画。
出だしの捕虜収容所の様子が映画「大脱走」に似てるのは、舞台となった時代がほぼ同じだからか。
どちらも脱走がテーマだし、収容所には思っていたより自由な感じなのかな?と。

サッカー監督兼選手のコルビーを演じるマイケル・ケインは、正々堂々としたリーダーらしさが滲み出ていた。「サイダーハウス・ルール」も良かったなあ。

ハッチ演じるスタローン、既に肉体派。ロッキーやランボーのような悲壮感が無く、楽しく見ていられた。

脱出を予定していたハーフタイム。ロッカールームのプールが底から崩れるシーンは秀逸だった。更にそこから脱出しかけて、やはり試合を捨てきれずに戻る選手たちの様子は誇りをかけたスポーツマンシップが現れていてとても良かった。

見どころは、待ってましたのペレ様オーバーヘッドキック!敵のドイツ軍将校も思わずスタンディングオベーション。これがスポーツの素晴らしさだろう。
観客もみな連合軍捕虜チームの味方となり、試合終了後の脱走シーンはフィクションなのに感動した。

実話が基になっているというから、鑑賞後に調べたところ…史実は悲しいバッドエンドで驚愕。映画ではせめて明るく楽しい終わりに、という希望が込められていたのかもしれない。
何にせよ、戦争は嫌だ。国家同士で戦わなければならないのならば、ワールドカップやオリンピックなどスポーツで闘って決着をつけて欲しいと本気で思った。


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