見出し画像

時をかけるテレビ 「硫黄島玉砕戦 生還者の証言」 (ドキュメンタリー NHKの

12/6(金) 午後10:30-午後11:30
公式サイト

池上彰がNHKの過去番組から時代を超えたメッセージを読み解く。今回は2006年放送のドキュメンタリー「硫黄島玉砕戦~生還者61年目の証言」を紹介する。
日米共に多数の犠牲者を出し、太平洋戦争の最激戦地のひとつとされる玉砕の島、硫黄島。これまで多くは語られなかった凄まじい戦いの真実に、日米の新資料と証言で迫る。生還者たちの証言から浮かびあがったのは、極限の飢えと渇きの現実だった。ゲストは俳優の勝村政信さん。母親が戦場になる前の硫黄島に住み、自身も島を訪れた経験がある勝村さんが番組を見て語る…。
(以上公式サイトより)


映画「硫黄島からの手紙(2006)」を見て、私は初めてその島の存在を知った。
以後、硫黄島に駐在経験のある自衛隊員と知り合いになり、現在の長閑な島の様子について伺ったこともある。
しかし、敗戦間際の凄惨な島から生還された方々の実体験を聴くことが"一番意義のあること"だと改めて思った。

「戦争は人を畜生にする」
理性を失い、考えることもしなくなる。にも関わらず"捕虜になるな"'最後まで戦え"の命令には逆らえない。地獄以外の何ものでもたない。
部下を目の前で死なせ、それと引き換えに生き埋め穴から地上に出て生還した方。
総攻撃とは名ばかりの集団自決を命じられた方。
20日間飲まず食わずで炭を食べた方。
良くぞ生きて帰って来て下さったと思うが、彼らはその後60年間、悔恨や恐怖とも闘い続けてきたのではないだろうか。

「自分が生かされたのは、経験を語り継ぐため」
それが亡くなった戦友たちへの、せめてもの供養だと涙する方。私たちは積極的に、その思いを受け継がなくてはならない。
世界がキナ臭くなっている今こそ、戦争を防ぐ思いを爆発させるべきだろう。
秋草鶴次さんの本、絶対読みます!



いいなと思ったら応援しよう!