はね駒 #48(ドラマ)
◆明治大正期に活躍した実在の女性記者をモデルにした、1986年放映のNHK朝ドラ。
現在BSで再放送されているのだが、主演の斉藤由貴が初々しいこと! 特に今朝は神回だったと思う。
苦手な英語を特別特訓してくれた女学校の松浪先生(沢田研二)に、恋心を抱くりん(斉藤由貴)。諸々の心労が重なり倒れた松浪を、退学も辞さない覚悟で完備する。
りんの母やえ(樹木希林)は、その様子を側で見守りつつ娘の親離れを確信し、故郷に戻る。
体調の戻った松浪は女学校を去り、イギリスへ旅立つ。
要約するとこんな感じだが、全ての人物に魅せ場があり、物語もまとまっていた、シナリオのお手本となる回だった。
🔸何故か、りんが履物を手に走っている→ 「校門を乗り越えてきたから」だと、後で理由が判る
🔸家に帰るよう諭す松浪と、帰らないと主張するりんのやりとりを障子の外で聴き、涙しながらその場を去るやえ→ 子育ての完遂を実感
🔸離れて見ていると宣言したりんの腕を握り、熱い眼差しで見つめる松浪→ 師としての節度ある態度とりんへの想いが切迫した状態
他にも勉強になるシーンがたくさんあったが、おそらくこの回が最後の出番となる松浪先生のカッコ良さは半端なかった。 出会いの回想シーンから、雪の中をひとり歩く後ろ姿まで、まさにジュリーのための回だった。
◆この3人以外にも、渡辺謙や小林稔侍、美保純に高橋ひとみなど豪華キャストが勢揃い。
オープニングの映像や音楽は、最近の朝ドラよりもかつての大河ドラマに近いものがあり、30年の月日を感じさせるが、良い意味でのビンテージドラマだと思う。
★余談★朝一番のニュースで、志村けんさんが主演予定だった「キネマの神様」の代役を沢田研二さんが務める事を知った。
その後このドラマでジュリーを見て、現在の朝ドラで志村けんを続けて見たから、なんとも言えない不思議な気持ちになった。
ジュリー、楽しみにしてます。けんさんの分まで、頑張って良い映画にして下さい。
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