御法度落語 おなじはなし寄席(BS朝日)
すごい番組を企画したものだ!
通常、寄席では同じネタをかけてはいけない事になっている。ネタだけではなく、テーマもかぶってはいけない。
例えば、泥棒のネタ「出来心」と「鈴ヶ森」を同じ日に同じ場所で聴くことは不可能なのである。
なのに、この番組ではそのタブーにあえて挑んだ。
初回から江戸の「時そば」vs 上方「時うどん」、しかも柳家さん喬師匠と笑福亭たまさんなんて凄すぎる〜😆
登場の時点から、着物も対照的で期待値爆上げ。
先攻はたまさん。
福笑師匠ゆずりアクロバティックな芸風に、たまさんの若さが加わって、あんな「時うどん」は初めて見た。子どもにも大ウケしそうで、私も真似したいと思った。
後攻のさん喬師匠、たまさんの後でやるのは、さぞかしハードルが高かったことでしょう(御自身もトーク部分で言及されていました)。
しかしそこは大師匠、江戸落語の御手本というか正統派の格を渋〜く見せてくれました。
同じ噺を江戸と上方の両スタイルで見せてくれる、落語ファンには贅沢このうえない時間だった。
来週は東西落語界にまたがる桂派宗家の当代である十一代目桂文治師匠 vs かたや上方桂派の四代目桂塩鯛師匠の登場で、これまた楽しみ過ぎる!
疫病禍でリアル寄席に行きづらい日々。
本当にありがたい番組だと、心底大感謝して見ますよ。
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