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「今度生まれたら」 (ドラマ)

70歳になった夏江はつぶやいた。「今度生まれたら、この人とは結婚しない」 そして、これまでにあったターニングポイントがよみがえる。やり直しのきかない年齢になって、それでも今をどう生きるかを考え始める夏江や、とりまく人々を軽やかに優しく描く、内館牧子原作の「老後小説」をドラマ化。(以上 公式HPより)

内館牧子氏は、等身大の女性を描く名手である。1990年代は「想い出にかわるまで」「クリスマスイブ」など、OLが主人公のドラマで若い女性の共感と人気を集めていた。当時、私より少し年上な彼女が著すヒロインは、なんとなく憧れてしまうお手本だった。
年を経た今の彼女が見せるのは、老後の世界。
少し前に同枠で放映されていたドラマ「すぐ死ぬんだから」は、リアリティのある内容と展開が秀逸で、改めて彼女の筆力を感じさせられた。

今作では、あの松坂慶子が"老後の虚しさとあがき"を違和感なく演じており、毎回じっくり視聴している。
松坂慶子の夫役が風間杜夫、義兄が平田満…「蒲田行進曲」やん!なキャスティングを始め、藤田弓子、風吹ジュン、余貴美子と実力派女優の競演も見応えがあり、まさにプレミアムな大人のドラマである。

私より少し年上の登場人物たちが見せる、少し先の未来。今後の展開も、私にとって予習みたいなものである。心して視聴したい。



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