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西遊記 (ドラマ 1978.1979)

一昨日テレビをザッピングしていたら、西遊記2をやっていた。しかも、先日お亡くなりになった岸部シローさんの御姿が!

偶然かもしれないが、その時のサブタイトルが「河童の国の悟浄の恋」。岸部シローさん演じる河童の沙悟浄がメインになるお話だった。

1978年にパート1、続いて翌年にパート2が制作されたドラマ西遊記。堺正章のパワフルでコミカルな孫悟空が主役ではあったが、今は亡き夏目雅子演じる三蔵法師が上品で。その対比がドラマを一層面白くしていたと思う。

そしてやっぱり河童の沙悟浄。なんで関西弁なのか、子ども心にも不思議ではあったが、飄々としたシローさんならではのフラがあり、大成功の演出だった。

今回の映像を見ていて、特撮の進歩を実感した。例えば、悟空や沙悟浄が河の水にのまれて渦に巻き込まれるシーン。子どもが持っているキャラクターのソフトビニル人形が、洗濯機の水流に巻かれているようにしか見えなかった。それはそれで素朴な味わいがあったが、今ならフルCGの臨場感あふれる映像になるのだろう。

オープニングで沙悟浄が水しぶきの中から現れて、飛び上がって崖の上に立つシーン。これは逆再生で作ったらしい。水が苦手な岸部シローさんは、当時死ぬ思いで水に立ち飛び込みしたと、何かで読んだ。

高度成長期が一段落し、まだ日本が元気だった昭和50年代。40年以上の時を超えて、当時のドラマを見られるのは懐かしくて嬉しい。今は亡き名優の演技も、もう見られない哀愁に心が震える。

今のドラマは映像技術的にはかなり高度で、お金もかけているのだろうが、そういうものの方が面白くない。半沢直樹も、シンプルな映像だからこそ脚本や役者の面白さが際立ったのだろう。

さはさておき、西遊記。ゴダイゴの曲も最高だった。古き良き昭和を代表する、傑作である。


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