映像の世紀バタフライエフェクト〜I DON’T LIKE MONDAYS 月曜日の物語〜 (ドキュメンタリー NHK)
初回放送日:2024年9月30日
1979年、アメリカで月曜日の朝の登校時間を狙った銃乱射事件が起こる。狙撃犯は16歳の少女。犯行動機を「I don’t like Mondays」と答え、社会に衝撃を与えた。ジョン・レノン暗殺(1980)ブラックマンデー(1987)地下鉄サリン事件(1995)が起こったのも月曜日だった。ある調査によると、一週間で最も憂うつを感じるのは「月曜日」と答えた人が最も多かった。あなたも月曜日が嫌いですか?
(以上 公式サイトより)
そんなに皆が月曜日を嫌っているのだろうか?
一週間の始まりである月曜日、私はむしろ好きである。人それぞれで良いかと思うが、今回のテーマも悪くなかったと思う。
月曜日にこだわらなくても、今回取り上げられた事例はそれぞれ興味深いものであった。
特に地下鉄サリン事件。
あんな事が日本で起こるとは思っていなかった。30年も経っている事に驚きつつ、表面上は解散しているオウム=アレフを今も監視しているのか心配にもなった。サリンが製造されていた上九一色村、あんな事になる前に止められなかったのか?外人が日本の土地を買い漁っている現状と重なる。相続税だの固定資産税だの、自国民から金をむしり取る前に、余所者やアヤシイ団体を見極めて税率超高にするとか対策すべきだろ。
と、脱線しつつ。
アメリカのサンディエゴ銃乱射事件も今回初めて知った。向かいに住む当時16歳のブレンダ・スペンサーが、小学校に向けてライフル乱射して2人死亡…月曜日が嫌いだからという理由も呆れたが、凶器の銃が親からのクリスマスプレゼントって、何やねんそれ。
判決は25年以上の終身刑で彼女は今も獄にいる。模範囚らしいが仮釈放は悉く却下。当たり前やろ。2005年の仮釈放審査委員会の映像が流れ、反省して胸に贖罪のタトゥー「Unforgiven」と「Alone」を入れて、日々良い人間になるよう努力を重ねていると涙ながらに釈明していた。
弁護士も弁明するが、今回も却下。
当たり前やろ。
亡くなった方は戻らないし、何故犯罪者が社会に戻れるのか?当然だと思うが、比べて日本の司法の甘いこと!少年法もおかしいよ。何歳だろうがアカンもんはアカンのや。
と、またもや脱線するほど様々な事例を提示した今回。終盤番組からの意見を表明する。
「月曜からこんな暗い番組を流すな」という意見を多数もらうが、希望あるテーマも流している、と。
ベルリンの壁崩壊のきっかけとなった東ドイツの教会で、1982年以来、毎週月曜日開催の平和の祈り。発案者のクリスティアン・フューラー牧師(1943-2014)の締めの言葉が印象的だった。
「私たちは、壁の崩壊を祈っていたのではありません。平和と公正のために祈っていたのです。
毎週月曜日、私たちにとって最も大切なのは祈りの力です。恐怖は常にあります。しかし、恐怖に打ち勝つのは信じる心です。祈る人々が私たちに行動する強さを与えてくれるのです。
それはいついかなる日であっても変わりません」
宗教を胡散臭く感じることもあるが、このような考え方には強く共感する。
不安の多い昨今、祈るだけでは解決しない問題に直面している。が、それでも何とかできるはずだと信じつつ、行動にうつす手段を模索している。