路(ルウ)〜台湾エクスプレス〜#1 (ドラマ)

台湾新幹線着手から開通までの8年間を、日中双方の関係や登場人物の人生に絡めて描いた物語。

出版されて直ぐにハードカバーで読んだ。映画化されたら良いなと思っていたが、7年の歳月を経てドラマで再会。忘れかけていた内容を思い出しつつ、第一回を見た。

主演の波瑠は、その透明感や真面目な雰囲気が主人公の多田春香に適役だと思う。結婚前提の彼氏がいながら、台湾人の青年エリックと8年振りに再会する。2人の間で揺れ動く気持ちをどう見せてくれるのか、繊細な演技が楽しみである。

そんなラブストーリーに、①日本が誇る新幹線の技術を、台湾に構築する難しさ　②日本の統治下にあったかつての台湾で過ごした日本人の抱く悔恨　③今を生きる台湾の若者たち　がプラスされるドラマ。キャストやスタッフを見ても、NHKの本気度が伝わってくる。面白くないわけがないだろう。

台湾が好きなひとはもちろんのこと、一度も行った事がない者、また台湾と日本の歴史を知らない者にも、何らかの指針を与えてくれるドラマになると期待している。