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可愛いに癒されながら、憂う

市が募集していた"子育てボランティア"に登録し、本日はドキドキの初勤務。
わが子の子育てを終え、道や公園で小さい子を見るたびに懐かしい気持ちになり、時々思い出しては涙ぐんだりしていた私。
「今日はある意味仕事だし、泣きませんように」と、祈るような気持ちで現地へ到着。
先輩ボランティアさんとお話しているうちに、ちらほらと親子さんが来場。2歳前後のお子さんとママの組み合わせが多く、パパさん&子どももいた。

ボランティアの目的はお子さんと遊ぶ以外に、親御さんとお話することも。お家で子どもと二人っきり、他の大人と話す機会のない親御さんの息抜きも役目のひとつ。
とはいえ、初めて会う者同士、あまり立ち入りすぎてもよろしくない。
何て事を考えながらも、ちびっ子たちがとても可愛くて、見ているだけで癒されまくるのです。

電車が大好きな2歳の男の子は、偶然にも電車好きの長男と名前が似ていて。ああ、こんな頃もあったわね〜。
別の10か月の男の赤ちゃんは、プクッとしたほっぺやオムツのおしり加減が次男にそっくり…「可愛いね〜」と、ついほっぺをツンツンしてしまいました。

ママのスカートを握って離さない女の子もいたし、アンパンマンのおもちゃに首ったけの男の子もいて、さながら小さな保育園のよう。私にもこんな時間があったのに、あっという間に大きくなっちゃたよ。
先輩はこのボランティアをきっかけに、保育士の資格を取ったという。私もチャレンジしてみようかと思ったりして。

少子化とか虐待とか、子どもを巡るマイナスな話題を目にする度にしょんぼりしてしまうが、やっぱり子どもには幸せでいてほしい。
大人になって諸々の困難にぶち当たる時もあるけれど、子どもの頃に守られたり褒められたりした記憶が、それを乗り越える武器になると私は思う。まずは無条件に愛されるのが、子どもの特権ではないだろうか。
ウクライナやガザの戦況を見ると、罪のない子どもたちがあまりにも無慈悲な状態で見るに堪えない。馬鹿な大人の暴虐に子どもが巻き込まれる、そんな事は許されない、なのに止められない。

世界の不条理と無力な自分に落胆しつつも、目の前の小さな生命の愛おしさに目を細めるしかない私ではあるが。せめてこんな日々が途切れないようにと、祈ることしかできない。
子どもの不幸は未来の不幸に直結している。
全ての子どもが無邪気に笑える世界を作るのが、大人の最低限の使命であろう。

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