ホスピタリティについて
四柱推命で「ホスピタリティ」を考える時、代名詞とも言える星が「財星」です。
サービスとホスピタリティ、ともに「相手へ奉仕すること」でありますが、
このふたつはおなじではない、と言われます。
財星が示すものは、「ホスピタリティ」の方です。
ホスピタリティは、相手の期待を超えて、かつ見返りを求めずに奉仕すること。
…なかなかできないことですよね。
相手をよく観察し、理解し、どのようなアプローチがいいのか選択をして、行動をする。
こんな想いを持って行動をしたことで、相手を喜ばせ、そして自分も幸せな気持ちになる。
これが上手にできるひとというのはどんな命式の持ち主でしょうか。
やはり、命式に良い財星が輝いている方でしょう。
その財星を支える星や流れを持つ方でしょう。
そして、自分自身の星がある程度しっかりしている方でしょう。
自分の話になってしまいますが、私も月柱:偏財(財星のうちのひとつ。財星はふたつあり、もうひとつは正財という星です。)
を持っています。
流派にもよるところですが、財星透干で、とても強いと言われます。
そんなこともあり、私の能力のひとつの方向として「ホスピタリティ」があるのではと思っています。
この能力を見つめていると、「真のホスピタリティ」とはなんだろう、と考えさせられることがあります。
私は最近、非常にホスピタリティが高いひとたちの中に身を置いているのですが、
彼らは非常に強い自分軸をもったひとたちだな、と感じるのです。
それは、自分本位、とかわがまま、といった雰囲気のものとは違います。
どしんとおなかの深いところに、そのひとの重心があって、ちょっとやそっとどつかれたり、揺られても、
びくともしないということです。
あるいは、非常に弾力のあるクッションのような感じ。
私は彼らを見て、相手に奉仕したいという気持ちももちろん大事だが、自分自身がブレない、安定感の
ある状態でないと、力は発揮できないし、持続力や耐久力もないのだろうなと感じました。
強い自分軸を持って、相手を包み込むような懐の深い、クッションのようなひと、これが「真のホスピタリティ」を
実践できるひとなのだと思います。
財星は、「受け止める星」とも言われています。
ホスピタリティのイメージのなかに、「クッション」があると考えると、受け止める、ということとも
つながるなと思います。
みなさまの周りに、財星が輝いている方はいらっしゃいますか?
あるいは、みなさまご自身がそうでしょうか?
さて、余談ですが、私に「サービス」「ホスピタリティ」という言葉を印象づけてくれたエピソードです。
とある友人にプレゼントを渡した時、たいそう喜んでもらったことがあります。
たびたび、彼女が仕事で疲れているという情報をキャッチしていたので、
そんな彼女が癒やされるもの、喜んでくれるもの、でも煩わしくないもの…
色々考え、探し、彼女の趣味であるお花関連で、ふたつプレゼントを選びました。
田井将博さんの氷の一輪挿し
https://www.instagram.com/p/Bv-Br9yHkPM/
花と料理
http://ikanika.com/news/12119/
とても喜んだ彼女の言葉。
「あなたの思いやりに、『サービスを超える瞬間』という本を思い出しました。ありがとう。」
感謝の言葉の中に、本のタイトルが出てくるなんて、そしてその内容に例えられるなんて、なんて知的なひとだろう、
こんな感謝の言葉は私自身、受け取ったことがないし、私の方こそたいそうなお礼をもらってしまった気持ちになりました。
私は彼女に対して、サービスを超えた奉仕ができたのかもしれません。
この本でも語られている、「まだ相手が気付いていない需要を満たす」…これは、ホスピタリティに
あたるものなんだと思います。
私は、彼女にプレゼントをしたことで、これらのことを教えてもらったんだと思います。