新年は雪と雷とともに
雷雪という珍しい天気だったそうですね。
こんこんと降る雪の中に光が見えて、雷鳴が…。
ちょうど2/4から「甲辰」に切り替わったこともあり、まるで年が切り替わったことを龍が自らお知らせにでも来たのかしらと想像してしまうような、不思議な怖さのある夜でした。
抗えないなという気持ちと静かに味わうような気持ちとで、雪を眺めて雷鳴を聞いていました。
こんもり積もってしまい、朝の駅までの道のりが心配でした。
雪かきをしてくださってる方に小声で「ありがたい」と何度も呟きながら歩きました。
早出ということで後日の勤務時間調整や早出残業がちゃんと付いていますようにとも祈りました。
自分がフリーな身分であったら、率先して雪かきをしたいとも思いました。
それは何歳の頃になるのだろうか。
結構先ならば、雪かきのできる強靭な肉体を作り、維持したいと思いました。
雪かきと言えば、村上春樹の「ダンス・ダンス・ダンス」に出てくる「文化的雪かき」。
いつかやってみたいことの一つでしたが、
今は実際の雪かきがやりたいことに入りました。
「誰かのために」という意識があることが文化的雪かきとの違いですね。
同じ枠組みで、「墓掃除」も仕事にしたいです。
(こちらは仕事なんだね、という感じですが)
雪かきと墓掃除、衰えていない肉体をもって晩年取り組みたいこと、です。
雪の翌日が天気で、太陽が一気に雪を溶かす、という記憶がありましたが、今回は雨降り。
雨が雪を溶かすとは、と感心しました。
少しずつ雪を削りおとすような、あるいは雪が水になるのを助ける機能が雨にはあるのだなと知りました。
雨に削られた溶け途中の雪は抽象的な何かを表現した彫刻のようで、それが階段に積もった雪から生まれたものであれば、階段ごとなんだか展示室になっているようにも見えました。
大雪は大変なことだけど、雪の作り出す光景や出来事にしみじみした2/5-2/6でした。