見出し画像

「しなやか」な身体、動きってなに?

「しなやか」な身体になりたい。
「しなやか」な動きができるようになりたい。
「しなやか」
そう、しなやか問題…

僕がサポートしているアスリートやチームの指導者の方から最初に言われることです。

たしかにトップアスリートの動きを見ていると、「しなやか」やなと思うことがほとんどです。
実際にロボットみたいなガチガチな動きをしている方はトップアスリートにはいないと思います。

ウェイトトレーニングやアジリティ、スピード&クイックネス、呼吸、持久系などトレーニングを多くしていても、「しなやかさ」を手に入れる方法がよく分からない。
どうやったら「しなやかさ」を手に入れることができるのか…

そういう相談から始まることが多いです。

そもそも「しなやか」とはどういう意味なのか…
皆さんそこを理解しているのかな。
ということで、まずはそこから知ることが大切なので

「しなやか」とは
弾力があってよくしなうさま、よくたわまむさま。
動きや様子がなめらかで柔らかなさま。
姿態や動きがたおやかで優美なさま。落ち着いていてしとやかであるさま。
日本国語大辞典

なるほどです。
言葉の定義や意味は分かったけど、実際にはどんな状態なのか…

「しなやか」ということでよく例えられるものは「竹」です。
では竹はどうなのか。

一般にしなやかさとは、
大きく曲げても折れない「靱性」と力を除くと元に戻る「弾性」という2つの性質に基づいています。
大きく変形できても元の形に戻らないなら「柔らかいけど弾性的じゃない」ので、しなやかではありません(ゲルや粘土など)。
形は戻るけど、大きく変形できないなら「弾性的だけど硬い」ので、やっぱろしなやかではありません(金属やガラスなど)。
筑波大学生命環境科学研究科 木質材料工学研究室

なるほど。
これはめちゃくちゃ分かりやすい。

大きく変形できて元の形に戻ることができること。



人間の身体でいうと、
「柔軟性があり筋肉や靭帯などの軟部組織や結合組織の弾力を利用して元に戻れる状態、能力があるということ」


ということが言えるのではないかなと思います。

余談ですが、竹と木の弾性を比較したところと大して変わらなかったそうです。
なんと、まさかの竹はしなやかではないという事実…


話を元に戻すと。
「しなやかさ」に必要なのは、柔軟性と弾力性。

ということは「しなやかさ」を獲得するためにはこの2つをトレーニングする必要があるという事になります。

柔軟性は高いけど弾力性が低い
身体がなんかぐにゃぐにゃしていて締まりがない締めれないという方。
とりあえず柔軟性を高めることにフォーカスしてしまい、逆にパフォーマンスが低下したという方はこれに当てはまると思います。

弾力性は高いけど柔軟性が低い
身体がガチガチでロボットみたいな動き方をしているという方。
重い重量を扱うようなトレーニングにフォーカスしてしまい、逆にパフォーマンスが低下したという方はこれに当てはまると思います。


理想は両方が高い状態であること。

よくある柔軟性のトレーニングばかりやってたから…
ウェイトトレーニングばっかりやってたから…
という現象はここからくると思います。

そもそもの自分の身体を理解せずに偏ったトレーニングをした結果、このような事態に繋がっていると思います。

どちらが悪いということではなく、バランスが大事だということです。
しっかりと一人ひとりの身体の状態を評価、見極めてトレーニング内容を決定することが大切だということ。


「しなやかな」身体や動きを手に入れるのは、このような要素が必要だということです。


最後までお読みいただきありがとうございました!


p.s
オンラインやオフライン勉強会案内専用のLINE公式アカウントです。
勉強会の案内はこのアカウントのみで行っています。
勉強会以外の案内もあります。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?