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手本、見本を魅せれることは最低限のマナー

「理屈でどれだけ雄弁に語っても、実際に見る一球にはかなわないことがよくわかりました」
Number1049 イチローが伝える野球って何だ?p11より引用

イチローさんの言っていたことです。
これは高校生を実際指導することでイチローさんも分かったことです。

アスリートや子供達とトレーニングや遊びをしているとよく言われます。
見本みせてください。
正解が分からないのでみせてください。

一つは正解を提示するため。
もう一つは選手の心に火をつけるため。

そもそも自分ができないトレーニングを選手にさせることはナンセンスです。
説得力がないですよね。

「ちょっとやってみてくださいよ」

これは絶対に言われます。
特に選手ができないトレーニングほど言われます。
こんなんできへんて。無理やわ。誰ができるん?

というような選手ができないトレーニングになれば絶対に言われます。
そこで〇〇選手はできるよ。
とかではなく…

自分がやって選手に魅せる。
そうすると選手はぐうの音も出ないです。
しかもかなりのレベルでやる。
そらそうですよね。
選手ではないトレーナーができてる。

これは説得力もですが、選手も相当悔しいです。
ここで火がついてトレーニングをしっかりとやってくれるという好循環になります。

まさにイチローさんの言葉通りですよね。

もちろんこのトレーニングはこの動きに繋がるから、という理由が絶対に必要というのは言うまでもないと思いますが…


これは何も選手だけではなく、子供にめちゃくちゃ当てはまります。

子供はよく言いますよね。

「パパ(お父さん)やって」
「ママ(お母さん)やって」

そう。
子供は親は何でもできると思っています。
なので、できた時はめっちゃ喜んでくれますし、何よりも目がキラキラしてますよね。
そこでできないとなると…悲しい。

もちろん無理なものは無理です。
でもできるようになるために頑張ってる姿をみせるということがすごく大切です。

そうすることで子供もちゃんとした練習をすればできるようになる!!
ということを学んでくれます。

ここで親が投げ出したり、できへんもんもできへんとか言うと子供のやる気もなくなりますし、頑張ろうという思考もなくなるかもしれません。


話を戻して。

特にアスリートになると魅せれる事が大切です。
見せるではなく、魅せる。

マジか…
ヤバいな…
この人凄いな…

と思ってもらえるレベルまでやることが大切です。
何も選手よりも重いウェイトをあげなさいとかそういう意味ではないです。
もちろん選手よりも重いものを挙げれればそれはそれでまた良い見本なんでしょうが…
そういうことではなく。

そうなると、もうどこを目指してるのか分からなくなります 笑
ただストレングストレーナーとかであればかなり重いウェイトをあげれることにこしたことはないと思います。
ストレングストレーナー以外であれば必要ないかなと。

自分が得意としている領域に関してという話です。

ヨガのインストラクターが体硬くてポーズを取れない
ストレングストレーナーがガリガリでウェイトが全然できない
走り方を指導する人が走るのめっちゃ遅い
柔軟性が大切だという人が体が硬い…

こういうことです。
この自分の領域内での話です。

全部ができたら最高です。
救命救急医ですね。
でも救命の医師は総合的には判断できますが、詳細はやはり専門医に委ねます。
救急的に処置をしないといけないところは全てやってくれます。

でも全部が全部詳細までできるというのはほぼ不可能な話です。
なのでせめて自分の専門分野はしっかりとできる。

トレーナーは動きや動作を変えてパフォーマンスアップへと導く仕事だと思っているので、その動きができて当たり前だと思います。

脳科学的にもミラーニューロンの話があります。
またアスリートや職人、俳優もそうですが、一緒にやる人が一流であれば自分のレベルも向上しやすい、する、という話をよくします。

これも同じ環境に凄く良い見本となる人がいる事で、パフォーマンスが向上するという事です。

ということで、見本や手本を魅せれるレベルまでしっかりとできるようになる。
これはトレーナーとして最低限のマナーだと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました!!

p.s
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