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趣味・興味を見つけたかったら、まず自分の感情をみつめること。

やりたいこと全てに、大層な理由やきっかけが必要なわけじゃない。
本当に心惹かれるものは、一見くだらなそうな理由によるものであったり、普通は通り過ぎてしまうような些細なきっかけから生まれたりする。
それを逃さず察知するには、普段から自分の感情に目を向けることが大切だ。

私の海外好きも、きっかけは些細で浮ついたものだった。
今では私は海外が大好きで、30ヵ国くらい行っている。
大学時代からアルバイトしては海外へ行き、仕事を始めてからも休みをとっては行った。
おそらく、人生で1番時間とお金を使っているのは海外旅行だ。

そのきっかけは、私が中学生の頃読んだ少女漫画「ビューティフル・ワールド」だった。
作者は、森本里菜さんだ。
(当時のりぼん読者の人はこの懐かしさわかってくれると思う!)

ストーリーは、15歳の女の子が、オーストラリアに1年間の交換留学に行き、現地の男の子と恋をするというもの。
中学生の私は、なんて素敵なんだろう!と心を弾ませた。
恋への憧れのキラキラが、オーストラリアのみならず海外全般をキラキラしたものに見せたのだ。

私の高校大学の知り合いに、海外に興味を持ったきっかけが少女漫画だと話すと驚かれる。
私は大学で国際政治を専攻しており、国際協力の講義なども取っていた。
1番関心があるのは、紛争解決学、難民問題。
そして長期休みにはアジア中東あたりのバックパッカー。
いかつい。
ごりごりだ。
羅列するだけで真面目さが滲み出てしまう。
でも興味の本当のきっかけは、恋への憧れという単純なものだ。
とても高尚なものなんかじゃない。

以前美術展に行った時、お気に入りのストーリーを見つけた。
13歳の誕生日にもらった本が、その後の人生を形造ったというものだ。
それはラスキンという人の話だ。
ラスキンはイギリスの美術評論家で、ラファエル前派の画家たちを支援した。
彼は13歳の誕生日プレゼントに、サミュエル・ロジャースの詩集「イタリア」を贈られた。
後年ラスキンは、当時のことを思い返し「人生の活力の全体的な方向性は、その贈り物に起因している。」とまで言っている。
13歳でたまたま手にした本が人生を変えることもあるのだ。
ラスキンはその感覚をしっかりキャッチした。
きっかけは些細な日常に潜んでいるのかもしれない。

大層な理由、世間受けの良さそうな理由、それらは周りを説得するのには役立つかもしれない。
やりたいことをやるためには、周りの賛同や協力が必要なことも多い。
その時のために、理論武装しておくのは悪くない。

ただ、そのような理由を出発点にして興味を探しても無駄だ。
興味を見つけるためには、まずは自分の感情に目を向ける必要がある。

書く習慣1ヶ月チャレンジ中。
今日は25日目。

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