働き方改革とはいうものの
我々教員の働き方についてはメディアでも何度も取り上げてられています。少し前には「公立の義務教育諸学校等の教育職員の給与等に関する特別措置法(給特法)」の教職調整額が無条件で段階的に4%から10%へ引き上げられることが決まったとかでニュースにもなっていましたね。
で、学校では働き方改革を推進するぞー!ってことで管理職は定時退校日を設けたり、もっと効率的に業務を進めましょうと言ったり、プライベートを大事にしてくださいねと啓発したりしています。
問題なのは、言ってるだけでこっち任せな管理職が結構いることです。早く帰るために段取り八部凡事徹底で計画的に業務を遂行しなさい。早め早めに仕事に取り組みなさい。とは言うものの、そのための方法は自分で考えなさいとか、そもそも業務を減らそうとはしないとか。で、時間になったら早く帰れーと言い、終わってない仕事は家でやってきなさいと言い、先生たちを追い出して、「時間外勤務時間の削減に成功しています」と、学校関係者評価委員会では発表します。
自分はいまミドルリーダーの立ち位置にいます。20代の先生達に話を聞くと「もっと学校で仕事をしたい」「他の先生達と話をしたい、相談したい」といった声をよく聞きます。勤務時間削減とは真逆の声です。そこで思うことがあります。
うちの学校の管理職は典型的な管理型。全ての教職員に対して、なにがなんでも時間外勤務時間を月45時間以内に収めようとします。ただ、それによって20代の若い先生達が先輩に教えてもらったり助言をもらったり相談したりする成長の機会を奪って、雑談もできずお互いに信頼関係を育む暇すら与えられずに、仕事は家に持って帰って自分1人で考えて、提出したら不十分だと言われて、、、って姿を見ていると、この45時間以内にこだわる意味はあるのだろうかと。
そんなことより他愛もないことでも話しながら、仕事を教えてもらったり、若手の視点からベテランが学んだり、信頼関係を深めて、教材研究とかも一緒にやって、先生って大変だけど働きがいあるね!って感じながら仕事する方が大事なんじゃないかなと。
そりゃ月80時間は超えたらまずいと思います。でもどうせ残業代出さないなら多少いいんじゃないかなと。ライフスタイルによっては早く帰らなきゃいけない時期の先生もいるし、逆に結構仕事に時間使えるって時期の先生もいるし、それぞれでいいのではなかろうか。
せっかく無条件で教職調整額を引き上げることになるのなら、もちろん業務整理や削減の推進はするけど、もっと一人ひとりに合わせた働き方が選択できるようになったらいいのになって思う今日この頃でした。