私とバリ島の出逢い-2
2005年、ソングライター鴛淵禎祐氏とのDuoで「Aqui」というアルバムでCDデビューの後、ライブ活動に邁進していました。
その後、鴛淵氏から楽曲提供を受け、私が編曲という形でtomoca名義のアルバム「Lotus」の録音を2009年の初夏に都内のスタジオにて行いました。
録音を終えて、ジャケットデザインを含むアートワークの打ち合わせに入りました。アルバムタイトルは「Lotus」。
楽曲の全てはもちろん鴛淵氏の曲ですが、私の中のイメージでは宗教的なイメージが育まれました。
アルバムの最初と最後は同じ「Lotus」という曲で、SunriseとSunsetという対比になっていますが、これはインドへ行った時に聖者から受け取ったメッセージです。
(この話は改めて別のトピックで綴りたいと思います)
バリ島ウブドで見た蓮の花が強く印象に残っていて「祈り」がテーマでもありました。
CDジャケットのイメージを探す為、インターネットの画像検索で無数の蓮の絵や写真を検索中にビビビ!ときた蓮の絵を発見。
ここぞという時はいつも直感センサーがONになるのです。
作品を辿って行くと、画家のBlogに辿りつきました。
プロフィールには「バリ島ウブド在住 画家・森きくお」とありました。
絶対にこの方にジャケットの絵を依頼したい!と思いつつ、Blogに掲載されている作品やプロフィールを見る限り凄そうな方だし、、と躊躇していたら、デザイン事務所のプロデューサーさんが「ダメ元でとりあえずコンタクトしてみたらいいじゃない?」と後押ししてくれました。
連絡先にはe-mailと電話番号がありましたが、直接話した方が熱意が伝わると確信し、電話をしました。
電話口に出たのは掠れた声の男性でしたが、気さくに話してくれて、
「僕も音楽、特にジャズは大好きなのですよ。喜んで描かせてもらいます。オーボエでジャズは珍しいですね。イメージを膨らませたいのでよかったら音を送って貰えますか?」と。
真夏の暑い日で、電話を終えた私は緊張と興奮と安堵で汗まみれになっていました。
この作品を受け取りに、2009年の秋、私は再びバリ島ウブドへ。
画家・森喜久雄氏と運命の出逢いを果たしたのでした。
私とバリ島の出逢い-3へ続く