見出し画像

デビュー作のアピールをしに行こう! 北宇和群鬼北町編

 10月23日に僕のデビュー作が発売されるんですがね。
 筆者としては、一店舗でも多くアピールしたいと思っています。でも、「桃鉄」みたいに気軽に遠くまで行くことは出来なくてですね。限られた選択肢の中でベストのチョイスを選んでいかねば!
 そう考えた結果、宇和島市のお隣にある鬼北町にある本屋さんにアピールに行こうじゃないか、と思いましてね。もう手持ちの電車代もないので、自転車で行くしかない!と素早く決意。週末にいこうじゃないか、と考えていたんですが、土曜日はあいにくの雨。今日は晴れたものの、自転車で行ったら絶対に翌日身体がボロボロになって、仕事に支障が出るな、と思って午前中に「仮面ライダーガヴ」を鑑賞して、「ゴジラ×コング 新たなる帝国」を観たんですね。

 なんともバカバカしい内容で、久々に頭を空っぽにして楽しんでいたんですが、観終わったあと、思ったんですね。
「自分には、今、ゴジラやコングのような勢いが足りてないんじゃないか? 今週何もせずに発売日を迎えていいのか?」
 それまで、完全に「ラムネの飲み方」の歌詞みたいな世界観で日曜日のお昼を過ごし始めていたんですが、一気に「KICK BACK」のテンションに。
 努力、未来、A BEAUTIFUL STAR!!

 https://www.youtube.com/watch?v=M2cckDmNLMI

 

 一気に自転車を宇和島駅まで走らせた僕は、目的まで距離をGoogleマップで計測します。

徒歩で2時間55分ってことは…

 徒歩で2時間55分ってことは、自転車だと1時間30分ぐらいでしょうか。じっとしていても始まらないので、動きだします。

宇和島市駅のすぐそばにあるトンネル

 いきなり坂から始まることに不安を感じながら、スタート。
 トンネルの中は埃が待っているので、マスクをしっかりして走るのですが、これがなかなか辛い。登り坂のトンネル内を必死でペダルを漕ぎます。

意外と車が来ないです

 ふう、やっとトンネルを越えたぜ、と思ったら、なんと次のトンネルが!!

「まだまだ行くぞ~」(『クリーピー偽りの隣人』の香川照之の声で)

 今度は下りだから、少し楽かもと思ったら、徐々に傾斜が上になっていく気がするんですね。トンネルの中で。

あれっ、なんだ?

 トンネルを出る度にマスクを外して、深呼吸して山の空気を吸ってまた次のトンネル。

まだある

 でも、トンネルがあるおかげで僕らは時間を短縮して鬼北町にいけるわけですから、文句も言えません。
 3つ目のトンネルを超えると、わが町のダムが見えてきました。

ダムが見えてきた

 ダムというと、皆さんは何を思い出すでしょう?
 映画ファンの方だと「ワイルド・スピード/ファイヤーブースト」ですかね。

 特撮ファンの方なら、「シン・仮面ライダー」や「スカイライダー」のオープニングを思い浮かべる方もいるかも知れませんね。いつか「ダムと映画」とか、「ダムと特撮」という切り口で考えるのも面白いかも知れませんね。

鬼北町までの距離を表す標識が!

 トンネルを3つ超えて、ダムが見えてきたところで鬼北町までの距離を表した標識が見えてきます。あと11キロか。半分は来たところかな。
 ふと、道の左手側に目を移すと怪獣が眠っていそうな湖が。

エレキング派の方もテペト星人派の方も
橋も何本もありましたね。工事した人すごいなあ

 橋を越えると、また昇り坂。
 更に、橋を越えて登り坂、という地獄の坂道シリーズを越えてですね。
 たまに見えるバス停まで「あそこまでは頑張って走ろう」と思いながら、登り続けました。

バス停が細かい目標になってくれる!
いい名前のバス停

 ひたすら登り、たまに下って、いよいよ鬼北町です。
 この辺りで、足がかなり痛くなってきました。
 頭の中で、「これ、わざわざお店まで行かなくてもメールでいいんじゃない?」と思うこともありました。でも、メールしただけでは、果たして本を置いてもらえるでしょうか。無名の新人です。なんなら、僕のメールが迷惑メールフォルダーに届くかも知れません。やはり、直接行きたい。
 更に「田舎に推し活の本なんてニーズあるの?」と思うこともありました。でも、僕みたいに田舎で推し活について燻っている人が、この山の向こうにいるかもしれない。更に、ネットの海では僕の名前とか、SKE48の名前とかを検索しない限り、まず出会うことはないでしょう。だったら、やっぱり、その人の暮らす町の本屋さんに置いてもらうしかない。出会えるように。やっぱり町の本屋さんって必要かもしれない。
 だから、僕はこの山を越えなきゃいけないんだ。
 再び、ペダルをこぐ足に力が入ります。

夜みたら、絶対に怖い鬼の看板

 ただ、町境を越えただけで山の中だということは変わりません。
 早く下り坂になって、と願いながら自転車を走らせ、めちゃくちゃ道幅が狭いトンネルを抜けて、いよいよ人里へ。
 謎の直売所があります。

こんな感じで本屋さんやりたいなあ。自分の制作した雑誌とか。

 下り坂を降りた後、まずは成川渓谷への入口が見えてきます。
 むかし、兵頭葵さんの縁の地を巡る時に行ったなあ。

まだ宇和島市に帰ってきたばかりの頃でしたね

 ただ、明らかに農業に全振りしている感じで、なかなかお店が見えてきません。なんなら、人間にもなかなか出会いません。何故だ!

のどかな風景。

 自転車を走らせること10分。
 ついにお店が見えてきました。

写真の奥の方に4文字熟語が見えるでしょうか?「明屋書店」です。

 思わず、「やったー!あった!!」と叫んでましたよ。
 そのまま自転車を走らせお店へ。
 長かった…。

「宇和島の明屋書店 広見店」と書いてありました

 お店の中は小さいながらもバラエティ豊かな本が揃っていて、僕としてはなかなか海外文学の品ぞろえが良いなと思いました。
 書店の店員さんに注文書と一緒に本のことをお話しました。
 残念ながら、店長さんはいらっしゃらなかったのですが、流通についてや発売日についても共有させていただくことが出来たので、ちょっとだけ期待しながら、自転車で宇和島市へ戻ることが出来ました。

帰り道は下り坂多め。

 帰りは下り坂を降りながら、「ああ、僕がんばって登ったなあ」と思いながらブレーキを押しながら帰ります。

帰り道は慎重にカーブを曲がっていきました。この辺とか怖かったあ。
ダムのこういう道をみると、ちょっとテンションが上がります。

 こうして、僕はなんとか今週も本屋さんにアピールが出来ました。
 住んでいるところの公共交通機関の値段が結構高いので、行ける範囲は限られていますが、2024年から2025年はこの本を届けるために色々なところを行脚していきたいと思っております。
 次回はあなたの町にも行くかも知れない!!
 頑張ります!!

※ デビュー作、是非、買ってください。

※ Youtubeでショート動画もやってるので、未見の方は是非。

※これまでアピールしにいったところはこちら!!


いいなと思ったら応援しよう!

栄、覚えていてくれ
こんな大変なご時世なので、無理をなさらずに、何か発見や心を動かしたものがあった時、良ければサポートをお願いします。励みになります。