遊びを考え直す第2回「ボードゲーム TAPESTRY編」
今年の始めに関西から、生まれ故郷の愛媛県宇和島市に帰省しましてね。
これまでは、休みの日は一人で映画を観に行ったり、アイドルのコンサートや握手会があれば参加したりしましてね。ちょっと知的好奇心を磨きたい時は、京都大阪奈良の周回展示が行われている美術館に遊びに行って、国内外の美術品やアートを見て行きます。だいたい、帰りは新しく出来たカフェに行くか、レコードショップで視聴しまくるというような完全な「コト消費」をしていました。
ところが、宇和島市は人口7万人弱の小都市なので、上記のすべてが無いんですね。
もう、引っ越したばかりの頃は、これからどうしたものか!と悩んでいたんですが、いやいや、これは一つのチャンスかも知れない、と考え直して、自分の中の遊びの選択肢を増やしてみることにしました。
色々と探している中で、職場の方に「ボードゲームをしてみませんか?」と誘われましてね。
正直、ボードゲームというと、「人生ゲーム」ぐらいしか知らない僕は、「いやいや、どうせちまちまとコマを進めていくだけの陰気な遊びでしょう」、とボードゲーム好きの方が聞いたら、滅殺豪昇龍を僕へかましたくなるような偏見を持って、8月の中旬に集まりに参加しました。
※滅殺豪昇龍はこんな感じです。
ちなみに、このボードゲームの集まりは、「ホリバタボードゲームクラブ」という名前で、現在、宇和島市で活動中です。もし、気になった方はLINEアカウントがあるそうなので、是非、登録を。僕はLINEを使いこなせていないので、いまだに登録できず、お誘いの声がかかることだけが頼りです。
さて、早速プレイした感想を書こうと思うんですが、その前に、書いておきたいことがあります。
ボードゲームの多くが海外のものが多くて、ちょっとお値段の張るものがあるんですが、その分、パッケージやカードの絵だったり、コマが凄く凝ったものが多くてですね。プレイしながら、しげしげと絵に見入ることも多かったです。
今回プレイしていないですが、「WINGSPAN」の箱絵とかも綺麗ですよね。
さて、今回僕がプレイしたのは、「TAPESTRY」というゲームです。
プレイ時間、2時間から3時間ぐらいでボードゲームをする方々の間では「重いゲーム」、「重ゲー」と呼ばれるそうです。
これはなかなか面白い概念で、映画やライブだと2時間がスタンダードですが、ゲームとなると少し重く感じる。この違いはよりアクティブに対象に参加することになるからですかね。
で、ここで僕は一つ目のボードゲームの洗礼を受けます。
「覚えることが多い…」
ルール、専門用語、1ターンごとにやること、目指すべきゴール、学生の頃に暗記が一番苦手だった僕には、かなり辛い要素だと思ったんですよ。
しかし、この不安は杞憂に終わりました。
僕をボードゲームに誘ってくれた方が事前に、この「TAPESTRY」をリハーサル的にプレイしてくださっていたおかげで、ルール説明もスムーズですし、ゲーム開始の最初の3ターンぐらいは、出来ることの説明もしてくれたので、徐々にゲームの面白さを感じやすくなりました。
ううむ、「ルールを教える人がいて、教えるのが上手い」というのは、ボードゲームをやっていく上で重要かも。
さて、この「TAPESTRY」というゲーム。
文明の発展をテーマに自分の国を「発明」や「科学」を進歩させて、国を発展させたり、探索や征服に行って領土を広げて、最終的に4回ある文明の進化(時代の変化)を経て、最終的にポイントが高かった人の勝利となります。
文章だけでは分かりにくいと思うので下の写真をご覧あれ。
うん、なんか覚えること多そうでしょう?
でも、ゆっくりとルールを覚えていくと、徐々に自分なりの戦略が出来上がって行きます。
ちなみに、僕は領土を広げることは最低限にして、国の中の「発明」と「科学」を発展させることを第1時代から第3時代まで専念し、第4時代から一気に各所へ進行するという、作戦で挑みました。
その背景には、5人でプレイしていたんですが、ほとんどの方が初対面で、相手の国を侵略するということは、なかなか考えにくい感じだったんですよね。あとは、周りの人よりも先に時代を進めると、おまけの資源がもらえたりするので、こちらも、なるべく早めに見切りをつけて、時代を進めていきました。
結果はありがたいことに2位の方に100ポイント以上の差をつけて優勝。わーいわーい。
ただ、僕はプレイヤーとしての僕に対して興味が無くてですね。
勝ち負けよりも、その過程を楽しみたいんですね。
マリオをクリアーするよりも、ビーダッシュを楽しんだり、笛を使って3面と6面を行ったり来たりするとかね。
そういう意味では、今回はまだ勝ち負けだけで、ゲームの要素を全部味わえ切れてないので、まだまだ遊んでみたいと思っています(自分がどんな文明のカードを最初に引くかで大分プレイスタイルも変わります)。
で、「ボードゲーム」というみんなで集まってする「コト消費」と、様々なマップやコマ、カードを楽しむ「モノ消費」、丁度、二つの要素が重なっている感じがするんですよね。
スマホゲームだと人を集める必要がないんですが、生でプレイするからこその読み合いもあって、そこが面白いんですよね。また、プレイヤー同士の気心がしれてくると、今度は勝ち負けじゃなく違うゴールを設定して、ゲームをハックしていくプレイヤーも出て来るんじゃないか、とも思っています。
更に、このボードゲームクラブに入ってた人と顔見知りになって、町で会うと軽く会釈するようになりました。この丁度良い距離感が僕は好きです。
あとは、現在ボードゲームクラブは、無料で遊べるクラブで、皆さんが持ち寄ったボードゲームで遊んでいる感じですが、会費100円~300円ぐらいで、1年貯めて拡張パックを買うというのも面白くなりそうかな、と思いました。
今回はまだ「ボードゲーム」の入り口に立ったばかりなので、次はタイプの違うボードゲームを遊んでみたいと思います。
※前回の遊びを考え直すはこちら!