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リードの買い方に関するアンケート結果

先日、Twitter上にてアンケートをしてみました。内容と結果はこちら。

このアンケートをしてみた経緯ですが、作る側はもちろん良いリードを作ってたくさんのお客様に利用していただきたいと考えていますが、お客さん側が第一に考えていることは何なのか、ここに明らかな乖離があるとよろしくないと思い、実際に数値で知りたくなったためです。

アンケートは上から順に、私がこの順で多いだろうなという予想で作りました。ただ、質問で音程に関しては取れるものを、という但し書きを入れました。音程はリードを選ぶ際、吹きやすさや音色より、はるかに優先すべきです。これはリードを作る側としても、オーボエを教える側としても、まず「完成リードは音程がとれるものを選んでください」。ということをお伝えします。

それでは各設問毎に分析をしてみます。

1.ラクに吹けること、自分に合う吹奏感

恐らくこれが一番多いと予想していましたが、実際には2番と僅差で、46%でした。
自分に合うリードの選び方としては、私は重くもなく、軽くもなく、普通のリードを勧めています。

とにかく軽くて、いつまでも吹いていられるリードが良いと思っているとこのアンケートをするまでは私自身錯覚していましたが、2番とかなり僅差である点を見ると、もう少し音色や響きにこだわった作り方をしてもいいかなという考えになりました。

完成リードを購入する際の選び方として、私は重すぎず、軽すぎず、普通のリードをお勧めします。目安としては、主に部活動などで吹いてる方は、普段の練習時間口がもたないようなリードは重すぎると判断して良いと思います。他に社会人のアマチュアの演奏者の方は、合奏練習時間もたないとか、先生に見てもらってる方はエチュードなど今取り組んでる曲がもたない場合は自分にとって重いと判断していいと思います。(リードではなく、吹き方による部分で早く疲れてしまう場合も考えられますので、すぐバテてしまうことに悩んでいる方は、オーボエの先生に相談したり、以下の動画を参考にしてください)

次に軽すぎるかどうかの判断ですが、上記の動画でも触れていますが、軽すぎるリードは、ppのロングトーンがシビアで疲れるという特徴があります。一度ppでロングトーンをやってみて、音量が落ちないとか、音程が下がるなどの傾向を自分のアンブシュアと息の操作でコントロールできない場合、軽すぎると判断できると思います。この時、音色が明るくて開いてるから軽いと判断する必要はありません。あくまで軽い重いは吹奏感で判断したほうがいいかと思います。

2.音色、響きが重要、自分好みの音

アンケートの結果、1番と僅差の45.3%でした。正直、私は1番と2番の比率が2:1~3:2くらいの割合かと思ってましたが、ここまで僅差なのは予想していませんでした。

この結果をみると、リードを作る側は、あまり吹き心地を意識しすぎず、音色や響きを重視して作った方がいいと感じました。当然、あまりに重すぎるリードなんかは売れませんので限度はあります。

正直言いますと、普段私はリード作りながら、「これは良いんだけど、多分重いって思われるだろうな」と思ってそこからちょっと軽めに仕上げ直したりということが結構あります。

吹奏感を重視するのが1番多いのは変わりませんので、万人受けしやすいように軽く仕上げるというのを、今後は少しセーブする方向にシフトするだろうと考えています。

3.値段

改めて、Twitterのアンケート結果を貼り付けます。

上位と大きく差をあけて、4.4%という結果になりました。予想ではもう少し多いと考えていました。

以前noteにリードが3000円なのは適正なのかどうかという記事を書きました。

こちらで書いた通り、私自身は専門的に学んだ人の作るリード1本の値段が3000円であるというのは適正と考えています。

値段を気にする方というのは、例えば楽器を始めたてでリードを安いのから試そうと思ったりとか、学生でそんなにリードを買えない経済状況であるとか、一定数はいらっしゃいます。

このような方たちにもきちんと意識を向ける必要はありますが、例えばほんとに良いリードなら4000円、5000円で販売することもアリではないかと考えています。自分の場合、大体20~30本くらいリード作っていると、そのうち1本くらいは、すんごいこのリード良い!自分で使いたいくらい…というのがあります。そういうのも、これにあたった人ラッキーだなと思いながら一緒に混ぜて納品してたのですが、実験的に、分けてやや高い値段で販売することもやってみる価値はあるかと思いました。

4.買いやすさ(お店に行きやすい、信頼できる通販等)

こちらは3番と同じ4.4%という結果になりました。文字数が少なくて説明しにくくてわかりにくかったかと思いますが、モノを作って売る場合の基本的な部分ですね。特に消耗品という性格上、この項目も上位にいっていい可能性はありましたので項目にいれました。リードが欲しいと思った時に買える、というのは非常に重要なことです。

リードを買う場合、最も理想的な買い方は、習っている先生から買う、です。そのリードでの吹き方、どういう音が鳴るのか等、実際に聞けるのは非常に重要です。それが出来ない場合、お店で買ったり、通販などで買うという方法になっていきます。

恐らくこれに投票した方は、欲しいと思っても簡単に買えない状況というのを経験したか、実際今もこの状況にある方である可能性があります。

宣伝で締めるのも申し訳ないですが、返品方法について詳しく紹介して通販をしていますので、ぜひ私のリードを一度お試しください。

まとめ

今回、アンケート結果において、順番は予想通りでしたが、比率に関しては予想を外しました。しかしながら、90%以上の方が、吹奏感や音色、響きを重視するということは、リードを買う際には、そのリードの性能が最も重視されるということに変わりありません。とにかくリードを作る側は、良いリードを作る、これに尽きると再認識しました。

アンケートに協力してくださった皆様、リツイートしてくださった皆様、どうもありがとうございました。


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