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H&Mで服の回収をしてもらいました

先日、ずっと気になっていたH&Mによる古着回収サービスを利用してきたのでそのレポートを。

服のリサイクル、古着回収に興味を持ったきっかけ

私は日常的に持ち物の整理をするのが好きなので(?)、年柄年中片付けと部屋の整理をしています。服に関しては特に判断がしやすいのでかなりの頻度でクローゼットの見直しをしているのですが、そんな中でも今年に入ったあたりからさらに見直しを加速させ「着なくなったもの」ではなく「着たいと思う服だけを残す」という基準で服の選別をすることにしました。そうするとまぁ持っていた服の内、着たいものって3分の1くらいしかないんですよね(もちろん個人差あり)。「着たいと思う服だけを残す」という基準にすると「着れる状態なのに処分を考える服」が当然増えるので、半分以上をどうにかしなければならない状態に。このまま処分をするのはかなり心苦しい、そもそもすぐに処分してもいいのか、他に方法はないかと調べ始めました。

ちょうどその頃から「TOKYO WARDROBE」というPodcastのチャンネルにハマり毎日のように聞いていました。そのチャンネルは主に話題のファッション情報、流行について話をしているもので、その中でも特に自分の中で興味深く聞いたのが「3大ファストファッションブランドの歴史と戦略」というテーマの回。

ユニクロ、ZARA、H&M 3つのファストファッションブランドの特徴を会社のコンセプトから生産方法、デザインといった観点から解説をしているもの。おそらくファッションへの関心があまり高くない人でも知っているブランドなので、話している内容も理解しやすく、イメージもつく。何より次の日からそれぞれのブランドへの印象や見方が変わり、知識が増えたことを実感できます。これをきっかけにそれぞれのブランドの「リサイクル方法・回収方法」を調べ、比較し、私はH&Mを利用することに決めました。

回収方法・流れ

H&Mの回収サービスは、紙袋いっぱいに入れた古着を店頭に持参、回収と引き換えに特典としてクーポンを貰えるというもの。手順はこんな感じ。

① 店員さんへ回収してもらいたい服を渡す(私はレジで渡した)。袋はGUだったけど問題なかった。回収してもらえる服はブランド不問、H&M以外のものでも回収してもらえます。

②バーコードを提示されるので、H&M公式アプリを使ってバーコード読み取ります。

③アプリ内に3000円以上の買い物で使える500円割引クーポン券が発行される。ネットで調べた時は「次回以降から使える」とあり、てっきり明日以降でないといけないと思っていたら「今日から使えるので〜」 と言われたのでありがたいと思った。

所用時間は3分くらいでした。

他と比較してなぜH&Mを選んだかというと、割引券もありがたいですが「ブランド不問」というところ。決まったブランドだけを着ているわけではないので回収先に悩む手間を減らせるのと、自社ブランド問わず「服をリサイクルすること」考え方がいいなと思ったからから。

ネックだなと思ったことはクーポン券があるからこそ、アプリの入手・会員登録が必要であること。あとこれはどのブランドでも共通ですが、店舗への持ち込みとなると一回で持ち込める量に限界があるということ。全国に展開されているファストファッションブランドとはいえ地域によって差はあるので、手間の方が勝ってしまい処分してしまった方がコスパがいい…ということはありそうです。

あとこれをきっかけに知ったこととして、家庭ごみとして衣類を出した場合、全てが燃えるゴミになっているわけではなくリサイクルに回されているものもあるということ。ただしこれも、リサイクルされているのは出されたゴミのうち30%にも満たないようで、これがいいかと言われるとまた微妙だなと思いました。

勉強中の「エシカル・サステナブル」について

恥ずかしいことにこれまで言葉は知っていましたがあまり関心は高くなく、今でも100%理解できているかと言われると自信がないのでこの機会に勉強したいなと思っています。

私の感覚では昨年あたりからファッション誌でこの言葉を見かける機会が増えてきていた印象でした。(ファッション誌は美容院に行くときに見る程度)流行に合わせて常に服が生産されるファッション業界においてエシカルかどうか、サステナブルな生産・売り方ができているかどうかがそのブランドイメージにも繋がる、という話を聞いて、ただ流行を追うことだけではブランドや商品の価値は分からない、世の中の新しい価値観から取り残されていくんだなと思わされました。

もちろん「何にどんな価値があるのか」という基準は人それぞれですが、"人それぞれ違う価値観がある"という考え方が当たり前になってきているからこそ、メディアの情報や目の前の数字以外にも自分の中で決められる価値基準を持っている必要があるんだろうなと。

そもそも服を買わない方だと思っていた自分でもこれだけ着ない服が出てくるってどうなん…という気持ちにもなりました。リサイクルや回収サービスでいくらか環境に配慮できるにしても持ち込む労力などを考えると、服の買い方を見直したらもっとマシになるのでは?と。地球環境のことを考えるのも素晴らしいですが、そもそも自分にとっても無理がない、負担が少ないというのもこのキーワードを扱う上では大切なのではと思っています。


ファッションとは少し逸れますが、個人的にはやっぱりエンターテイメント業界におけるサステナブル、エシカルについても知っておきたいなと思っています。つい最近(Twitter)フォロワーとそんな話で盛り上がったのでいつかそれも文章にできたらいいなぁ。面白い記事や論文を知っている人がいたら教えてほしいです。

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