読書⑦
四月になれば彼女は 作者 川村元気さん
四月
はじめて付き合った元カノ(春)から彼(藤代)へ、ボリビアのウユニ塩湖から、九年ぶりに手紙が届くところから始まる物語。
観てはいませんが映画化されています。誰が演じるのかがわかっていたので、頭の中で、演じた俳優のイメージで読み進めていきました。
主人公の藤代・春・弥生(藤代の婚約者)・純(弥生の妹)・奈々(藤代の同僚)・タスク(藤代の飲み友達)・藤代と春の大学の写真部の先輩。
物語の登場人物は、それぞれが、愛に問題や悩みを抱えています。
十二月
藤代の前から突然いなくなってしまう弥生。
一月
藤代に届いた弥生からのエアメール。
「私は失ったものを、取り戻したいと思っています。
たとえそれが、カケラだとしても」
三月
藤代が向かった先は……
本の帯には
4月、はじめて付き合った彼女から手紙が届いた。
そのとき僕は結婚を決めていた。愛しているのか
わからない人と。
とあります。
複雑で奥が深いブストーリー。
決して取り戻せない愛がある。
しかし、カケラからでも、取り戻せる愛もある。
永遠に続くものと思わず、さぼらず、面倒くさがらず、
愛されるだけでなく、愛すれば……
いつか、もう一度、読み直してみたいと思います。
読めば読むほど登場人物と物語を理解できるような気がします。
映画(たぶんDVD)も観てみたいです。