読書⑧
こんなわたしで、ごめんなさい 作者 平安寿子さん
文庫本のカバーの裏表紙に「名手の痛快コメディ7編」とあり、即、購入。
読み終わった感想……そのとおり、痛快でした。
特に好きな作品はepisode4の「自然の法則に従って」
システム管理会社で働く主人公の未和は27歳の誕生日を迎え、付き合っている彼がプロポーズの気配を見せないことに焦り、携帯チェックをしてしまいます。そして、浮気相手の世津子に電話をかけてしまいます。
未和と世津子の電話での会話。それは、修羅場なんかではなく、まさにコメディ。そして、意外にも二人は友達になるのです。
私にとって、この作品が面白かったのは、二人のユニークな関係やストーリーだけではなく、クスっと笑わせてくれる文章が多かったことです。
それは、他の作品にも共通していえることです。そして、ただ、面白いだけではなく、人生の苦い部分もしっかりと描かれています。
すでに、二回、読みました。
また、いつか、読むつもりです。