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【最新型のピチカート・ファイヴ】

1991年5月29日。
「「最新型のピチカート・ファイヴ」に入ってる「連載小説」のアンサー(アンチ?)ソング「ラヴソング・ラヴソング」が、すごく身につまされる」

 「最新型の」「超音速の」「レディメイドの」と3枚連続のミニアルバムリリースでした。
 
 小西康陽さんはよく、ご自身の曲を次のアルバムでアレンジを変えたりリミックスしたり引用したりされてます。(「これは恋ではない」というメロウな曲は、奥田民生さんを迎えて3部構成のラップに変えたりしてましたし)
 
 というわけでアルバム「カップルズ」(87年)に収録された「連載小説」という大好きな曲があるんですけど、サビは「悲しくなるほど好きなの/死にたくなるほど好きなの/嫌いになるほどあなたが好きなの」。
 
 しかしこれが「ラヴソング・ラヴソング」では「「悲しくなるほど好きだって言った/死にたくなるほど好きとかね/嫌いになるほど好きなんだってもう忘れた古い話/もう忘れて昔のこと」。
 ちゃぶ台返し。
 
 ところで「連載小説」は後に野宮真貴さんでセルフカバーされるんですけど(99年「ピチカート・ファイヴ」収録)、このとき「10円玉を3枚持ってるのを確かめて/そして私はあなたに電話をかけるの」という素晴らしい歌詞が、もう公衆電話なんか使わないということで、「古い手帳であなたの番号を確かめて」に変更されてました。
 いまの人に意味がわからなくても、元の歌詞のままのほうがよかったなあ。

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