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【忘却度90%】右側に気をつけろ

1989年2月23日、有楽町スバル座で鑑賞。

 当時の日記に私、こう書いてます。「つまらない」。

 当時、インテリおしゃれサブカルに憧れていた20歳の青年には、ゴダールとは当然抑えなければならないアイテム。旧作をビデオや、フジテレビ「ミッドナイト・アートシアター」で漁っては「なるほどなあ」と、ちっともなるほどと思ってないのに、わかったふりして見ていたのでした。

 で、新作があれば当然、劇場に赴かなくてはならない。

 で、見た。

 で、インテリおしゃれサブカル気取りもできないほど、つまらなかったそうです。当時の私。

 いま覚えてるのは、飛行機の座席にいるゴダール(たぶんそれがポスタービジュアル)、スポーツカーみたいなのに窓から飛び込むゴダール、そのくらい。どんな話だったなんて、びた一文覚えてない。

 タイトルは「左側に気をつけろ」という元ネタのもじりだったことは覚えてるけど、その元ネタもなんだったか覚えてないなあ。

<ポスターを見てみよう>

ゴダール「右側に気をつけろ」

 あ、やっぱりメインビジュアルは飛行機(ですよね?)の窓の前のゴダールでした。本読んでるシーンだったのか。

 そうそう、このころのゴダール映画の協賛に、よくアニエス・ベーのクレジットが入ってた。

 ゴルフ場で抱き合う男女とかのビジュアルも小さく入ってるけど、まったく記憶にない。

<ネットで調べてみる>

 「左側に気をつけろ」はジャック・タチの主演映画でした。

 概要やあらすじ読んでも何も出てこないけど、「映画館の外で町を観ても、空を見上げても、理解しようとは思わずにただ感じるだけなのと同じに観るべきだという旨の発言をしている」って、まあこれじゃあしょうがないですよね。

 ついでに本国版の予告編をユーチューブで見てみたけど、「ああ、このシーン!」と思ったところは、残念ながらありませんでした。

 本編をもし見直す機会があったら、とても安らかな睡眠時間となるでしょう。


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