【スタジオ・ボイス】その1
1989年5月11日。
「宝島とスタジオ・ボイス買う」
6月28日。
「スタジオボイスのスペイン特集号買って帰る」
スタジオ・ボイスもいろいろと変遷のある雑誌ですね。
まず最初はアメリカの「Interview」誌との提携のインタビュー雑誌、やがて日本の文化人を扱うカルチャー雑誌に(70代以上の方にはこの時代のスタジオ・ボイスが印象深いと思います)、そしてこの、私が日記を書き始めた89年は、いちばんつまらなかったというとアレですけど、定まってない感じでしたね。
8月9日。
「コリーヌ・ブレが編集長になったスタジオ・ボイスのパリ特集買う」
このころもいちばん雑誌としてブレてたなあと、しょうもない駄洒落はともかく、ここからの半年がスタジオ・ボイスの印象薄い時期でしょうね。
1990年3月6日。
「スタジオボイス買って帰る。なんか雰囲気変わった。
そしてこれが、40〜60代くらいの人にスタジオ・ボイスがいちばん刺さっていた時代始まりだったと思います。
雑誌名だけ引き継いだ感じで(でもロゴも変えてますけど)、雑誌の内容は完全に「カルチャー・カタログ雑誌」といった趣になります。
紙もビジュアル誌にはめずらしく、色が沈むマット系で(OKブライトという紙でした)、活字の下に写真を敷いたり雑誌全体がビビッドな色使いになってと、デザイン的にも目を引く雑誌になりました。
このモデルチェンジは編集長の江坂健氏とアートディレクターの藤本やすし氏(デザイン事務所CAP)によるもの。90年代はこの形でスタジオ・ボイスは続いていきます。