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【忘却度60%】「クリエイターのための印刷ガイドブック」
1991年5月26日。
これを忘却図書館に入れるか否か迷ったのですが。
本書はたぶん、いままったく役に立たないんでしょうね。
当時、雑誌の入稿はまだデータではなく、原稿と写真(イラスト)と、デザイナーが作ったデザイン指定(割付)を印刷所に持っていくという工程でした。
原稿はワープロで書いてもそのデータは流用できずプリントアウトした「紙」。写真はデジカメ以前ですので、写真そのものもありますけど、だいたいは「ポジフィルム」。それぞれに番号ひらがなアルファベットなどで記号をつけて、それを割付の紙に「ここにこれが入ります」という風に同じ記号をつけていく。
そして印刷所で版下ができて……。
もう、いまの人には何のこっちゃですよね。
というわけでこの本、いまは使えないページがいっぱいあるんじゃないかと思います。
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<ネットで調べてみる>
私が編集者・ライターから小説家のほうが仕事の割合が増えていったのは2000年くらいなんですけど、ちょうど版下入稿からデータ入稿に移行していった時期でした。
ただ当時のパソコンは最新機種でもとにかくすべての作業が遅く(読み込んだりするのにすごい時間がかかってました)、「版下のほうが早いじゃん」と思ってたりもしてました。
この体験もいまの人には何のこっちゃなんですよね。