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【忘却度80%】村上春樹「回転木馬のデッド・ヒート」
1989年7月18日。
これは再読です。短編集。
「パン屋再襲撃」で書きましたが、高校時代と大学時代、本当に村上春樹先生の本は何度も繰り返し読んでました。
でも残念ながら、この本にどのエピソードが入ってたのかいまひとつ思い出せない。
<ネットで調べてみる>
目次を見て、唯一にして強烈に覚えてるのは「今は亡き王女のための」でした。
誰からも羨まれる美人で、でも底意地は悪い同級生。「僕」だけは彼女のその悪い部分を見抜いて接しないようにしてたけど、ある雑魚寝の夜、彼女は「僕」の隣にぴったり寄り添って寝る。互いに起きてることには気づいているがそのまま夜が明ける、という話。
そういう女性いるよなあという感想と同時に、僕だけは最初から彼女のやり口はわかってる、そしてそんな女性も年を取れば輝く部分が失われる、という「僕」のほうの底意地の悪さもすごく出てる。
これ、先生もファンの方も意図してない感想かもしれないです。
つまり私自身、この「僕」のことがよくわかる底意地の悪い奴なんだってことなんですけど。