【忘却度60%】景山民夫「普通の生活」
1989年1月3日。
<一応おことわり>私、若いとき景山民夫先生の大ファンで著作はもちろんほとんど読んでました。今後も何作も登場するかと思います。いまでもファンですが、氏がおられた特定の団体とは何ら関係ありません。
こんなお断りをまず書かないといけないのが心苦しいですが、1年に1度くらいは定型文として念のためおことわりしておきます。
景山民夫先生は小説が面白いのはもちろんなのですが、私がとりわけ好きだったのは、初期のショートストーリーのようなエッセイでした。それが本作と「気分はスラップスティック」の2冊。
いくつかすぐに思い出せるエピソードがいくつかあるのですが、それが「普通の生活」収録なのか、「気分はスラップスティック」収録なのかをさすがに思い出せないのですが。
パリの娼婦たちに信頼されていた男が街に戻ったときに熱烈に歓迎される「サン・ドニの日本人」とか、スティービー・ワンダーにインタビュー中、ラジオのリスナーのプレゼント用にそっとハンガーを盗んだら、最後にスティービー・ワンダーが「それ、何ドルで売ってるよ」と耳打ちされた話とか。
これは公言してますが、私自身の文章の「運ばせ方」は景山民夫先生と永倉万治先生にもろに影響されてます。
フレーズもパクったことあるなあ(堂々と自白)。
「これまでの話から、それが****さんのことだと思われたとしたら、そのとおりですと言うしかありません」
こういう一文をエッセイ本に書いたことがあるんですが、これは景山民夫先生の(以下正しい引用ではないです)「暇だなー、女に会いたいなー、あそこってどんなのだっけと女性器の絵を描き始めたましたが、それがせんだみつおさんのこと思われたとしたら、そのとおりですと言うしかありません」というフレーズを丸パクリさせていただきました。
<ネットで調べてみる>
とりあえず「サン・ドニの日本人」は本作収録だったようです。
今後も景山民夫先生の本はいくつも出てくると思いますが、冒頭のお断りを書かなくちゃいけないのが気が重い。
ちなみにこの年、私は大学の学園祭のイベントを手がけてまして、11月には景山民夫先生にお越しいただきました。完全なる公私混同。その話もそのころ出てくるでしょう。
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