【忘却度80%】ロアルド・ダール「あなたに似た人」
1989年11月19日。
このとき以降、私にとって特別な本となりました。生涯の10冊の中にも入ると思います。
しかし、好きな海外の作家はニール・サイモンとレイモンド・チャンドラーとロアルド・ダールと公言してきておきながら、ここまででチャンドラーをほとんど覚えてないということが発覚してしまいました。
そしてロアルド・ダール……これもかなり危ういな。
本作、すぐにぱっと浮かぶのは「南から来た男」だけです。しかもタランティーノの「フォールームス」のエピソードがこれそのまんまだからという覚え方。
<ネットで調べてみる>
ちゃんと読み返しておきます。何が「生涯の10冊の中にも入る」だ。
ちなみにこの本を読むきっかけとなったのは、おすぎさんでした。
私、ジャック・レモンがいちばん好きな俳優なんですが、ジャック・レモンとマルチェロ・マストロヤンニが共演した「マカロニ」という映画もとにかく好きで。
これを映画館に見に行ったときに劇場パンフレットを買ったんですが、その中に村松友視先生とおすぎさんの、けっこう長い対談が収録されてます。その中でおすぎさんが「日本って短編小説の面白いのないですものね。例えば短編の中でもアメリカのローレン・ダール(*原文ママ)の「あなたに似た人」みたいな、すごく軽いんだけど、読み終わったとたん、かちっとくるようなものっていうのはないですね。」と語られてました。
「ロアルド」・ダールはしかもイギリス人だったりはしますけど、昔はこういった何かのたとえで出てきた小説や映画や音楽を、それってどんなのだろうと知的好奇心が湧いて探すのが楽しかったんですね。
いまや私も知らないものを目にすると、興味を持ってもまず検索してしまうし、それで「こんなものか」と思ってしまう。年取ったせいもありますけど、ちょっと逆にもったいない気がします。
さて、「マカロニ」のパンフレットはいまだに大事に持ってますので、そのおすぎさんの発言の箇所以下に貼っておきます。
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