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ブリ(鰤)から学ぶSNSでの振る舞い方(No.29)



「あなたはブリ(鰤)を知っていますか?」


こんな一文をみたらきっと、



「は?馬鹿にしてるの?あのブリでしょ?知ってるわ!」


「ブリねー。冬は旬で特に美味いよね!」


「ブリ大根好き〜」



などなど色んな発言が飛び出してきそうだ。



ブリネタを話してみたのは、スーパーの刺身コーナーに行くと必ずと言っていいほど毎日ブリが置いてあり、ふと


「ブリってそんなに取れるもんなのかなー」

と軽率な疑問から考え始めたから。




では、質問を変えてみるね。


「あなたはワラサという魚を知っていますか?」



「.........。」


「ええーっとですね〜〜。」



はい、実は僕ワラサのこと知らなかったんですよ。


さっそくググってみると、、



成長と共に呼び名が変わる出世魚。
呼び方は地方によって異なりますが、
関東→
「ワカシ・ワカナゴ」→「イナダ」→「ワラサ」→「ブリ」

関西→
「ツバス」→「ハマチ」→「メジロ」→「ブリ」

Google検索より



ふむふむ。


「寿司屋とかで違う魚と思って食べてたけど、元は同じ魚なのか!」

「でも、名前が違うってことは別の魚っていう認識なのかな?🤔」


世の中知らないことの方が圧倒的に多い、、、



もう少し調べてみると、どうやら武士の風習が由来らしい。


確かにある覚えの日本史の記憶を引っ張ると、豊臣秀吉なんかもコロコロ名前が変わっていた気がする。


色々調べたらネタがもっと出てきそうだけど、何が言いたいの?と言われそうなのでこの辺で話を戻す。





では、このブリの構造を使ってSNSや発信の世界に目を向けたらどうだろうか。




多くのインフルエンサーや有名な人、理想の人の多くは僕たちから見たらブリである。(本人の認識はイナダやハマチといったまだまだ成長段階という向上心鬼強い人も中にはいると思う)


脂や旨味という名の価値や期待値(信用)がノリに乗った状態。


そんなブリを食べたら(情報や発信を見たら)美味しいと思う人は多いはずだ。


これは自然の反応だし、美味しいものを食べたいという欲求を抱くのは1ミリも悪いことではない。


問題はここから。




自分も美味しいブリになりたい!(この人と同じような状態になりたい)と思った時の模倣の仕方だ。



  • メイクが上手くなりたい

  • 美人やイケメンの彼氏、彼女が欲しい

  • 影響力を手に入れたい

  • 稼げるようになりたい

  • 自己肯定感を上げたい

  • 気の合う仲間や友達を見つけたい


などなど各々自分が理想としている状態があって、その理想に一歩でも近づくために発信を見たり情報を探したりするよね。


そして理想に近い人(ブリ)を見つけて、ブリの発信や情報を取り入れていく。


取り入れ方(模倣の仕方)で上手くいくのかいかないのかが大きく変わる。



というのも、同じ情報を取り入れても結果の出方が変わるということは、情報や発信の質よりも情報や発信の活かし方に原因がある可能性が高い。


当たり前じゃんと思われるかもしれないが、そもそもブリという姿に成長するまでに色んな過程を経ている。



つまり、色んな経験や条件が揃ってブリという姿になっているのだ。


ブリになりたいからブリがやっていることを真似るのは一見間違っていないように見えるが、実はブリがやっていることはブリになるために必要な要素として参考になる確率は低い。


むしろブリになるために参照する点は、それより前の過程であるワカシやイナダ、ワラサといった成長期の方である。



さらに僕自身は母体は同じ魚なのに、それぞれの成長過程で名前をわざわざつけて別々の個体として認識しているのは意図があると個人的には踏んでいる。


大きさを条件に呼び方を変えていたり出世魚の概念が武士に由来する背景から、それぞれのフェーズでの価値や前提条件をつけてカテゴライズすらることで、生き様や後世への記録として残したかったのではないかと解釈しているんだよね。


古来から、間をすっ飛ばしたものは理解し難いと考えられていたのではないだろうか。


つまり過程に価値を持たせることで、前後に差分が生まれやすくなって比較できる対象として認知できるようになるのかと。


比較した際に、変化が少ないものより変化が大きいものの方がわかりやすいからね。




話を元に戻すとブリになりたいのであればブリではなく、ワカシやイナダ、ワラサに着目して各々の前提条件や付加価値を細かく把握することが重要だ。


SNSに当てはまると、インフルエンサーや影響力を持つまでに、

  • 必要だった条件や環境(前提条件)

  • 勉強や作業、行動に費やす時間の捻出方法

  • 必要な金額

  • 考え方や知識

  • 優先事項の把握


などの理解がワカシやイナダ、ワラサの段階から学べることにあたる。




そうなってくると、自分の参考対象(理想の人)を探すのに大切なのは、そのインフルエンサーや影響力がある人の過去積み重ねてきたものを残しているか(アーカイブがあるか)


もっと突っ込めば、ワカシ、イナダ、ワラサの成長過程それぞれでコンテンツや文章が残されているかだ。


ブリの段階でいくらわかりやすく言語化や体系化されていても、各段階での葛藤や熱量などのいわゆる現場感を表現するのは難しい。


この現場感は積み重ねによる信頼を担保する1つの要素だと思うので、現場感というフィルターで判断するのは1つ目に見えやすいものだけで判断されがちな現代にとっては有効かと思う。



もう少し時間にゆとりがあるのであれば、思考力や具体⇄抽象という能力の鍛錬が実は1番応用が効くからおすすめかなー。



p.s

久しぶりに図解を使わずにnoteを書いてみたけど、やっぱり文章だけで伝えるって難しい、、、

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